2004年宇都宮で立てこもりがありました。

男女が宇都宮市内のマンションに立てこもった事件です。

当時、私は宇都宮放送局の管理職として勤務していました。

 

<1日目>

事件発生、すぐに現場に行きました。

立てこもっている男は武装していて、マンションの部屋自体が要塞のようだとのことでした。

危険でそばに寄れません。

非常線の外からリポートをしました。

その日は深夜になり交代して帰宅しました。

明け方には解決するのではと思っていましたがその希望もむなしく事件は続きました。

 

<2日目>

早朝再び現場に向かいました。

その日も膠着状態、1日現場でずっと立っていました。

そのまま深夜に入り、ふたたび帰宅。

 

朦朧としていました。

ベッドに入りましたが直後に電話。

間もなく突入するのではないか、すぐに現場に行ってくれとの連絡です。

 

<3日目>

再び現場について1時間位たった時でしょうか、警察が突入しました。

しばらくして非常線は解かれ、立てこもっていたマンションに近づいてリポートのコメントの準備を始めた時です。

爆弾らしいものがあり危険なのですぐに下がれとの指示。

マンションに走って近づいたものの、また走って荷物を持って走りました。

 

寝るに寝られず、解決したと思ったら早朝から荷物を持って右往左往。

解決して職場に戻りその日は夜まで通常の勤務。

管理職の定め、リポーターの定めとはいえ

「自分は一体何をしているんだろう」とむなしくなりました。

 

現場周辺に住んでいる方たち、警察関係の人たち、マスコミ関係者などが3日間振り回されました。

犯人に対し余計に怒りがわいてきました。