大相撲夏場所が始まりました。
5月は夏祭りの季節でもあります。
祭りばやしと大相撲のふれ太鼓が聞こえてくると下町は一気に初夏の風情になります。
入局丸1年たったところで大相撲中継に参加しなさいとの指示がありました。
そして昭和63年夏場所の中継に関わりました。
といってもいきなり実況するわけではありません。
新人アナウンサーはまずラジオのディレクター業務から始めます。
当時の写真ですが私が付けているのはマイクではありません。
渋谷のNHKのラジオセンターとの連絡用の機材です。
間もなく放送に入ります、ここでニュースが入ります、などラジオセンターとの連絡をします。
また新十両昇進力士や注目力士へのインタビューを編集する仕事もあります。
実況アナウンサーが聞き手になって録音をします。
長めに録音したものを丁度よい時間に編集するのが仕事です。
こうして大相撲中継の仕組みをスタッフの一人として経験した上で、実況デビューに向けて勉強していくのです。