桜からつつじの季節になって、そのつつじも盛りが過ぎました。

すると今度はあじさいがそろそろ出番に備え始めました。

私も現役時代何度もいろいろな花の中継を担当しました。

実はこれが実に難しいのです。

花はそのまま写せば十分に美しいのです。

そこにあれこれコメントを言うとうるさくなります。

「なんときれいなんでしょう!」と言ったところでそれは見れば分かります。

育てた人の苦心談とか、とても珍しい花の特徴とか、何かあればいいのですがそうそう付け加える情報はありません。

美しく見せるように、邪魔にならないように、苦労してコメントを考えたものです。

34年のNHKアナウンサー生活、最後の中継は石川県小松市からバラの庭からの中継でした。

自分自身がディレクターを兼ねていました。

今覚えているのは何をコメントしたか、ということよりいかにバラをきれいに見せるか若いカメラマンと検討したことです。

もしこれから花の中継を見ることがあったらそんなことを意識して見てみてください。