日本、アメリカに限らず、芸術やエンタメ業界は厳しい世界
です。「半端じゃない努力をする者だけが生き残る!」
「あきらめない人間が成功する!」と今は亡き僕の演劇/
監督の師匠であるアル・マンチーニ先生が毎日僕達に
言っていました。俺も周りの人には「北村さんはアメリカで
映画も売れて、ブレイク寸前だねえ~」と言われる事が
多くなりましたが、そんなに簡単な事だとは思っていません。
業界の先輩には、「どんな規模の映画でもいいから、あと
2本撮れ!そうすれば、凄くメジャーな映画を監督する
オファーが来るはずだ。」とよく言われます。
本当に死に物狂いで、俺だけが撮れる映画を撮るしかない
です。その覚悟が俺にはあります。自分には他の誰も持って
いない才能があると確固たる自信があるのですが、
才能があるからといって成功するわけではないという残酷
な事実も学びました。アル・マンチーニ先生は、「私が今まで
生きてきて、凄い才能のある10人の役者を知っている。
でもその中の5人しか君たちは知らない。あとの5人は
誰にも知られずに成功できずに消えていった。だからこそ、
自分で売り込んで頑張らないといけない!」とある日、
俺達に熱く語りました。その通りだと思います。だから
精一杯努力して頑張るしかない。世の中に俺がどういう
アーティストなのかと言う事を作品を通して発信しまくる
しかない。

みなさんは、出川哲郎さんを知っていますよね。
「ヤバイよ!ヤバイよ!」と叫びながら体を張ってみんなを
笑わせてくれる、リアクション芸人として有名な方です。
もちろん、彼にも「売れない」時期はありました。
その時の出川さんと松村邦洋さんのある話を今日、
インターネットで知りました。それを見て、俺は泣きました。
TVで俺達が普通に見ている人達にもそれぞれ人生のドラマが
あるのですね。とりあえず、見てみて下さい。



http://www.youtube.com/watch?v=a0iirtyN7sw
芸人、その時歴史が動いた。パート1


http://www.youtube.com/watch?v=FOjcVNOQeIY
芸人、その時歴史が動いた。パート2


良い話ですよね。俺も幸い、映画業界の仲間に
恵まれているので、みんなでこうやって頑張って
いければいいなと思います。