ティファニー・ポラード、またの名は「ニューヨーク」。
彼女はここ数年間、アメリカTV界きっての最強のビッチとして
君臨し、皆に恐れられる存在でした。Flavor of Loveという
番組でTVデビューした彼女は、番組の目的であるラップグルー
プPublic Enemyのメンバー、Flavor Flavの♥を盗むため、
ほかの共演者/挑戦者の女性達への威嚇と牽制のため、
そして「私がナンバーワンよ!」と高々と世界中のビッチ共へ
の宣戦布告として、

「You might be the bitch but I am the HBIC
(Head Bitch In Charge)!!」
あんたはビッチかもしれないけれど、わたしはビッチの上の
ビッチ!私がボスよ!

と威勢良く大声で怒鳴る事が彼女のトレードマークでした。
そのニューヨークの毒のある強烈な個性は、瞬く間に人々の
注目を浴び、その彼女の才能に目を付けたTV局は、彼女の
冠番組を数本創り続け、もの凄い勢いで彼女を使い、
お金儲けを成功させました。 

そしてセレブへと成り上がったニューヨークの次なる目標は、
ハリウッドで女優として成功するという夢を叶えるという事。
ニューヨークが様々な混乱と騒動を巻き起こしながら、
ハリウッドで女優になるために闘っていく記録がこの番組
「New York goes to Hollywood」です!!

そして、第3話でニューヨークが遂にコマーシャルの主役の
座をゲットします!それが日本の栄養ドリンクのCMで、
その監督がなんと俺!!!まさかニューヨークも彼女以上に
ヤバイ奴に会うとは夢にも見なかったでしょう!(笑)
クレイジーが代名詞のアメリカTVのアイコンである
ニューヨークに、最強のクレイジーがどういうものなのかを
見せつけてやりましたよ!!!

You might be the HBIC but I am the HMIC
(Head Motherfucker In Charge)!!!!!
というわけで、「New York goes to Hollywood」
をご覧下さい!!!!


(前半)


(後半)俺はここから登場します!!!!




あのニューヨークが完全に俺にビビっていましたね。(笑)
まあ、そうでしょう。現れた瞬間に、女の子に暴力を振るって
いますから、俺。(笑)あ、これ全て演技ですよ。観ている人
は俺が本当にクレイジーだと思っているかもしれませんが、 
本当の俺は女の子には絶対に手を出したりしないんで!
出すのはディックだけです!!(笑)相手の女の子も「もっと
やって私を泣かせてっ!」て言っていましたから。
Mですね!(笑)

これが俺がアメリカの演劇学校BHPで5年間勉強した技術で
す。俺の演技は他人から見たら演技に見えない。現実を見せ
られる。でも、俺の服装、髪型、前髪を触る仕草、演技を
見て考えている時に指を口元にやり体を傾けている時の
体の角度など、実は全部計算されているのです。 
えっ?いや、マジですよ!(笑)

演技はヤバイですよ。深いです。 と計算しつつも、撮影中
に、「う~ん。あのアシスタントの子、かわいく見えて
きたなあ~」とか思ったり全く何も考えていない時もあり
ます。実際に俺はあの子にどさくさに紛れてボディータッチ
をしているし!(笑)でも、そんな計算と、その場でパッと
生まれる自然の瞬間などの組み合わせが「その人の演技」
なんですよねえ。深いでしょう~

俺は役者でもあり監督でもあるので、監督としてアメリカ人
の観客がこの番組に何を求めているか?という事を明確に
理解していたので、やっていて面白かったです。
セットではかなり信頼されて物語の進行も任せてもらえ、
VH1のプロデューサーやらディレクターが俺の一挙一動に
メチャクチャ興奮していたのを今でも鮮明に覚えています。

で、結局このエピソードは完全に俺のためにあるようなものに
なってしまいました。日本の皆様の中には、「オイ北村!
暴れやがって!日本人のイメージが悪くなるやんけ!」
と言う人もいるかもしれませんが、俺から言わせてもらえれ
ば、「ハイ、お前ファック!!イメージとか関係ねえ!俺は
別に日本人男性代表なんかじゃねえ!役の一つを演じてん
だ!」って感じです。ていうか、まだまだ日本人は
「堅くて」「勤勉で」「真面目で」「仕事ばかりしてる」
「ラストサムライだ」みたいな面白くないイメージが付いて
いるので、それを覆すのが俺の役目だと思っています!
アメリカのメディアには日本人、そしてアジア人の露出は
ほぼ皆無という状態の中で、渡辺謙さんを筆頭に様々な
日本人俳優の方がアメリカ映画やテレビに出演して、
日本人であるという誇りと共に仕事をし活躍してきまし
た。でも、俺は日本人だからという理由で、彼等と肩を
並べるつもりなんて全くありません。ずーっとそうでした。
アメリカでは一個人として勝負していきたいです。
だからこのような異彩を放つキャラを何の迷いも無しに
出せるし、強烈な印象を人に与える事が出来るのだと
思います。

「日本人であるという事は武器として使うが、それに狭め
られて制限されて退屈になってしまわないように。」という
事です。「クレイジーで」「面白くて」「セクシーで」
「いい加減で」みたいなイメージの日本人がいても
オッケーでしょう!

ま、俺が最強だ!!という事ですよ!!(笑)

実は、この番組が放送された数時間後にどっかのアメリカン
がこのエピソードをYoutubeにアップしていました。
アメリカ人がこの番組を見て、めちゃくちゃウケまくり!
(lmao=Laughing my ass off)とか色々なコメントを
書き込んでいるので、それを読むのも面白いですよ!
 

http://www.youtube.com/watch?v=w9Sg7YNH-yY


http://www.youtube.com/watch?v=_l30qO4Sr4c

それにしても、ニューヨークに俺が「綺麗ですね」
と言うと、緊張していたのか、アホなのか彼女は俺に向かって
「グラシアス」とスペイン語で返しています。それに対して
アメリカ人観客は「この女、バカだ!」とTVの前で笑うわけ
です。これぞ、エンターテインメント!

さて、明日は遂に俺がMTVに登場します!!!!
8月26日、午後10時のMTV「From G's to Gents」
をお楽しみに!またまた、暴れていますよ!!!!