ロスにあるテレビ局UTB製作、そして俺達の会社
DISCO CHERRY,Incとの共同制作という形で、藤井隆さん主演
バラエティー情報番組、「生活ホップステップミツワ」
の撮影を3日間行ないました。

いやあ、マジで衝撃と激動の3日間でした。俺の監督人生の中
で一番、ショックを受けた現場でした。 テレビのバラエティ
ーの仕事は、映画でやってきた俺にとって、初めての仕事だったのですが、その進行のあまりの早さに圧倒され、「うげー!
これはヤバ過ぎ!」という感じでした。 しかも、ある意味、
日本的な現場のやり方に、最初の数時間はブチキレそうで、
ちょっと涙目って感じで、正直もう帰ろうかなと思いました
が(笑)、、

この現場には俺の仕事を見に来た、たくさんの後輩達がいまし
た。 ここで、俺がギブアップしている姿を決して見せるわけ
にはいかないと思い、そして吉本からの最高の才能と一緒に
仕事ができるという事は絶対に勉強になるという確信が持てた
ので、もう最後まで心を折らずに、必死に食らいついていきま
した。 吉本の本当に才能のあるクリエイティブプロデュー
サーの方が、彼の持っている全てをぶつけて、俺を教育して
くれたのは、本当にありがたかった。 彼が俺の感じている事
を、同じ種類の人間として理解してくれていた上で、まったく
隙を見せずに、任務を遂行し、そして同時に次世代の俺のよう
な人間を育てようとする意気を見せてくれたのは、本当に尊敬
できます。 武術でいうと、師範が弟子を全力でボコボコにす
るような感覚か? でも、一日目、二日目と、ボコボコにされ
たが、3日目は動きが読めてきました!! わかってきた! 
マジ、次はぶっ倒します!! て、これを読んでいたら、
すみません!(笑)

藤井さんというトップレベルの芸人との貴重なやりとりも、
「芸人とはどういう人間なのか? 芸人と働くという事は、
どういう事なのか?」という事が勉強でき、本当に良かった
し、俺的にも、俺と一緒に働いてくれる若い奴らを育てる事
ができ、彼等は彼等で色々と勉強になった現場であると思え
たので、幸せだった。

色々な意味で、次に繋がる現場でした。 

今回のおかげで、日本のバラエティーを監督する事も、
芸人さんと一緒に働く事も、高いレベルで、出来るように
なったと思います。 俺の才能を信じて、この機会を与えて
くれたUTBのプロデューサー様には、本当に感謝しています
。この仕事のために、東京にまで飛ばしてくれて、本当に、
本当に、恩を感じています。 この恩に報いる唯一の方法は、
俺がこれから最高に面白いコンテンツを生み出していく事
であり、会社DISCO CHERRY,Inc.としてもドンドンと制作
を助けていく事であると思っております。 

吉本のプロデューサーさんが、打ち上げの席で、
「まだまだ30パーセントが終わったばかりだ! これから
編集作業がある!!」と活を入れて来ました。 うわああ! 
編集だあ!! 早速、大変だああぁああ!!

てなわけで、今、「I'll Be There With You」や
「Blinded by Beauty」を編集した、北村組のエディター
である中国系アメリカ人のジャクソン・リーとUTBの編集室
にこもって、編集中です!!
 
そして、同時に次回作の案を練っています。 
やはり、今回実感したのは、「俺は映画以外の仕事にどんどん
と挑戦して、もっともっとプロフェッショナルな存在にならな
くてはならない!」という事と、それと反するようですが、
「やはり俺は、ストーリーを語るドラマが一番、俺の才能を
発揮出来るから、やりたい!」という事でした。 

いいんです、矛盾していても。 俺は頑張るだけです。 
全ての分野で、力を発揮できるように。

今回のテレビのバラエティーの現場で、最初の自己紹介の時
に、俺は負けないぞ!と思い、力強く言いました。

「映画監督の北村昭博です! よろしくお願いします!!」

矛盾や、葛藤があっても、いいんです。 
俺のやるべき事全てに、全力で向かっていくだけです。
どんなジャンルでも、俺みたいな人間がやるという事で、
新しい事が生まれるからいいんです。 

てなわけで、「今週の俺の一押しミュージック」では、
RADWIMPSの「いいんですか?」をお送りします。 
それではまた!! んがくくっ!!