チューズデイとウェンズデイはナイスな仕事をして、グッド
なお金をゲットしたルー大柴です! なんてね。 ちなみに
バレンタインの日は毎年、お母さんとお婆ちゃんからチョコ
を貰っています。 その二人からだけで、いつも全然満足
です!!

火曜日は日本から来たUTB映像アカデミーという学校の
映画学生達相手に講演しました。

数日間のハードスケジュールで、アメリカ映画業界について、
色々な場所を見学し、ハリウッド映画人達の講演を聞き、
質問をしたり、と本当に目の前にあるハリウッドに触れ、
勉強するという、ハリウッド研修。 その初日は、飛行機
からロサンジェルスに到着した瞬間から始まりました。
時差ぼけなんて、関係ねーって感じで、ソニーのスタジオ見学
から始まり、ランチを食べて、ちょうど長旅の疲れと時差ぼけ
で眠たくなってくる頃に、タイミング良く、僕の講演でした。

講演の内容は、僕の今までの映画監督としての生き様。 
短編のBlinded by Beautyを見せてから、高校時代から
アメリカで映画の勉強/修行をして、今にいたるまでの
ジェットコースターのような経験をジョークを入れて、
疲れて眠たそうにしている学生を笑わせて、大声で気合いを
入れて喋って、実は数日後に効いて来るボディーブローの
ような演説をしたつもりです。 

僕はアメリカの映画学校に在学したのですが、学校で
切磋琢磨して、お互いにライバルとして、学生映画を作って
競い合って
いたクラスメート達の中で、監督デビューした人
は、ほとんどいません。 監督でなくとも、卒業した
クラスメートの中で、今、映画業界で働いて生活しているの
も、正直、多くありません。 この業界は厳しい世界です。 
それが現実。 こんな戦国時代のような映画業界で闘って
いくのは、学校で勉強する色々な技術も大事だが、
それよりも、もっともっと大事な物がある。 
それは自分の事を信じて、あきらめずに、進む事。 
創り続ける事。 
そして、根拠の無い自信をいつのまにか、
根拠のある自信にする事。 

年の近い、同じ年代の学生達相手に、偉そうにに何かを教える
つもりは無かった。 でも、僕の生き方と、僕の理想に燃え、
闘っている姿を見せて、刺激を与えたかった。 講演後に、
数人若い学生が熱くなって、話かけてくれたし、将来の日本の
映画業界もこういう熱い奴らが盛り上げていければ、面白く
なると思う。 おいらが先陣を切るけどね!! ハハッ!!

で、講演料をゲットして、よく考えたら、今まで数回講演を
してきて、初めての講演料だ!と思い、嬉しくなり、うまい飯
を買って、食った。

で、次の日の水曜日は演技の仕事。 監督仲間のスコットが、

テレビネットワーク向けにパイロット版のコメディードラマ
番組を撮ると言うことで、なんと主役の一人に抜擢された!
それで、一生懸命、体をはりました!! 撮影の場所は、
なんとリトル東京!!

ストーリーは、わけのわからないハチャメチャな内容で、僕
がリトル東京を歩いていると、突然、FBIの様な黒服スーツの
男二人組(白人と黒人のコンビ)が突然現れて、「ちょっと
プライベートで話をしたい。」と言ってきます、全く見に
覚えの無い僕は突然の出来事にパニックで、「え?え?」と
言っていると、「ちょっと、車の中で話をしよう。」と
迫ってくるので、明後日の方向を指差し、
「あれ、なんやねん?」と叫び、黒服達の注意を逸らし、
全力ダッシュで逃亡します! でも、黒服の黒人のほうが、
ランナー並みに足が速くて、本気モードで僕を追いかけて
来ます!!

ここまでのストーリーも突然でヤバイんですが、撮影自体が
メチャクチャ危険と隣り合わせでした。 この番組の凄い所
は、全部の撮影をセットで無く、本当の町中で行ない、
なんと撮影中にそこにたまたまいる素人の人達を巻き込み、
ゲリラ撮影していくという、素人相手のドッキリの要素を
入れた、ドラマなんです。 だから、僕が突然、車から飛び
出たFBIのような黒服野郎に、連れて行かれそうになり、
全力ダッシュで、黒人に追いかけ回されているのも、そこに
いる人達は演技だと知らないので、めちゃくちゃビックリ
していました。 複数のカメラで撮影しているので、僕が
逃げた後も、撮影は続き、黒服のもう一人のほうは、僕の
写真を片手に、街行く人々に
「この男について、知っているか?」
とマジで聞いていたようです。 おいおい、日本人
コミュニティーは狭いから、そんな事をしていると、僕が
本当に何か悪い事をやったと思われるだろー!(笑) 
実際、僕の友達が街を歩いていたら、黒服のFBIのような人が
僕の写真をみせて、僕の事について聞いて来たから、嘘を
ついて、「いや何も知らないです。」と言ったらしい。(笑)
僕の事を守ろうとしてくれた!! グッジョブ!!  

しかも、最悪な事に、リトル東京は、悪名高いLAPD
(ロス警察)の警察署が隣にあるので、たくさんのパトカー
があたりをウロチョロしています。 そんな所で、許可なし
で観光客や街の住人を巻き込んでのゲリラ撮影するなんて
どんな度胸だよ!!!!!!!

でも、その度胸に、心底燃えた!! 
だからこそ、様々な危険をまるで、ジャッキーチェンのよう
なガッツと危険スレスレのスタントで、切り抜けていきまし
た!!

キラキラ これが撮影のハイライトですキラキラ

黒人を振り切るために、ゴミ箱の中に突入! 
それを目撃した、日本人のおばちゃんがビックリ!

メキシコ人街の中に逃げ込み、メキシカンに変装して、
追手をまく。

黒服の車をカージャックして、車を盗むが、白人の黒服が
車にしがみつく。 そのまま、車を発進させて、
スタントマン無しの無茶なスタントを繰り広げていると、
後ろに本物のパトカーが!! なぜだか、パトカーは俺達を
無視して、どっかに行く。 なんでやねん! 仕事しろ、
ポリス!!(笑) でも、ほっ。

黒服の車を停めて、僕の相手役の白人ネーチャンと話す
シーンを撮っている時に、僕がドラッグの入った小瓶を見つ
け、それを車の窓から放り投げると、その瓶がたまたま
通りかかった素人のオッサンの股間に当たってしまい、
オッサンがマジ切れをする。 金髪を連れた若い日本人が、
突然、モノをぶつけてきたから、よけいに怒ったらしい。
(でも、カメラはその瞬間を捕らえていなかった! 
残念!!)

キラキラキラキラキラキラ

その他諸々、かなり危険な撮影でした!!
でも、ナイスな出演料をもらえて、ハッピー!! 
この番組はかなり最強なので、
テレビ局にピックアップされたら良いのですが。

もし、これがテレビネットワークで作られるようになれば、
とりあえず、マシオカに喧嘩を売ります!!(笑)

監督業も面白いけど、演技をするのも楽しいです!


こんな感じで、最近は色々と忙しいですが、
グッジョブです!! 明日からは、また脚本を書かなければ
いけないので、気合いを入れ直します!

グッジョブ!!!!!!!