やっぱり、世の中は残酷で、でもそれでも希望を信じて、
生きたい。

俺は日本で何が起こっているかを、アメリカにいながら、
毎日チェックしています。 インターネット上で新聞も
読めるし、俺は「週刊文春」を毎週、日本から送って
もらい、欠かさず読んでいます。 週刊文春は俺のお母さん
が毎週、買っていたから、小学生の頃から読んでいるので。 
これだけは欠かせない。

それで、数週間前にインターネットで俺が読んだ、殺人事件
の記事で、今でも心にひっかかる事件がある。 名古屋の
女性拉致殺害事件。 被害者の名前は磯谷利恵さん、
31歳。 利恵さんは幼いころに父親が他界し、母親と2人
暮らしだった。 


(利恵さんと彼女の交際相手の男性についての毎日新聞の
記事があるので、載せます。)

愛知・女性拉致殺害:待てど来ぬ彼女 交際男性、事件翌日
に食事の約束

名古屋市千種区春里町2、派遣社員、磯谷利恵さん(31)の
拉致・殺人事件で、磯谷さんは事件に遭った翌日の25日、
今春から交際していた男性と食事の約束をしていた。男性と
は趣味の囲碁を通じて知り合ったといい、今年中には囲碁の
初段を目指していたが、凶行に夢を断たれた。2人が通って
いた囲碁のできるカフェの経営者の男性は
「(容疑者に)心はあるのか」と、やるせない表情を見せる。
【松岡洋介】

 子どものころの磯谷さんを知る関係者は「おとなしい性格」
と口をそろえる。小中学校時代の同級生の名古屋市緑区の
パート女性(30)によると、磯谷さんは中学校時代、文芸部
と読書クラブに所属。丁寧な字でノートを取る姿が印象的だっ
たという。近所の人も「犬の散歩中に会った時、ずっと犬をな
でてくれた」と振り返り、誰からも穏やかな印象を持たれていた。

 一方、磯谷さんが普段は見せない負けず嫌いな一面をのぞか
せたのは、名古屋市中区新栄のカフェだった。このカフェは
毎週1回、客や経営者が対局する「囲碁会」を開いており、
磯谷さんは囲碁会に欠かさず参加していた。経営者の男性
(49)によると、磯谷さんが囲碁を始めたのは25~26歳
のころといい、友人から「おしゃれなカフェで囲碁が打てる」
と誘われ、今年4月から、このカフェに通い始めた。

 磯谷さんは手作りのケーキを持参したり、好物のワインを
飲んでおしゃべりも楽しんでいたという。囲碁には熱心で、
自宅でもインターネットを使った囲碁で腕を磨き、「今年中
に初段を取りたい」と意欲的に取り組んでいた。プロと対戦す
る時でも「絶対に負けたくない」と勝ち気な側面を見せ、
一局に6時間かけることもあったという。

 交際していた男性とも、このカフェで知り合った。事件の
10日ほど前、磯谷さんは名古屋市中区の名古屋城の夏祭り
へ2人で行き、夜空のペルセウス座流星群を眺めた。その時、
浴衣姿で幸せいっぱいにほほ笑む磯谷さんに男性がシャッター
を切った写真は、磯谷さんが撮った生前の最後の写真とみら
れる。

 事件を知らない男性は25日、食事の待ち合わせ場所で、
磯谷さんが現れるのを待ち続けた。携帯電話に連絡したが、
応答するはずもなく、23日の電話が最後の会話となった。

 取材に応じた男性は「『食事が楽しみ』とうれしそうに
話していたのに」と大粒の涙を流し、深くうなだれた後は
言葉を継ぐことができなかった。

毎日新聞 2007年8月28日 東京夕刊


磯谷利恵さんは3人の何も関係のない男達に拉致され、
惨殺された。24日深夜、自宅近くで車で連れ去られた。 
車内では川岸が運転。神田と堀が後部座席で磯谷さんを
はさむように座っていた。このうち神田が中心となって
磯谷さんに包丁を突きつけて脅し、約7万円と複数の
キャッシュカードを奪ったとみられる。車内で2人の男に
はさまれ、身動きのとれない磯谷さんは恐怖で、
「殺さないでください」と終始、命ごいをしていたという。

(ここからは、磯谷さんの母富美子さん(56)が作った
ホームページからの引用です。)
しかし、3人の男達は磯谷さんの懇願を無視し、神田が
被害者の背後から羽交締めして、堀と川岸が暴れる
被害者を押さえつけ、被害者がぐったりしたところへ、
堀がハンマーで被害者の頭部を3発殴った。被害者の血が
飛び散り、堀が殴るのを止めた。その後、綿のロープで
被害者の首を堀と川岸が絞めた。被害者がもがくので、
神田と堀が被害者の顔面にガムテープを巻いた。顎から額
までグルグル巻きにした。そして、その上
から、レジ袋を被せ、首の部分をガムテープで止めた。
被害者はぐったりしたが、未だ生きている様なので、
神田がハンマーを取り、被害者の左側頭部を30回殴打して、
被害者は死亡した。

司法解剖の結果、磯谷さんの死因は窒息死の疑いが強い
ことが判明。 粘着テープは鼻が潰れる程強く巻かれており、
鼻と口をテープでふさがれたことが直接の死因となった
可能性が高い。 車内には相当量の血痕が残っていた。


俺はコマーシャルやテレビも監督しているが、やはり
映画監督だ。 物事について、深く考えてしまう。 
ずーっと。 
想像の才能があるせいで、このような事件について考え
始めると、細かく、実際にどういう事が起こったかが
頭の中で思い浮かんでしまう。 利恵さんが知らない
男達に囲まれて、どれだけ恐怖していたか。 
命乞いをしていたのも、頭の中で生き残されたお母さんと
彼氏がどのくらい悲しむかという事を考えたのかもしれない。 
たった7万円のために、磯谷さんを殺した男達が何を感じて
いたかという事も、職業上、考えてしまう。

涙が出てくるよ。 で、この裏の闇職安サイトで出会った
男達の人間のクズさ加減に怒りがこみあげてくる。 
俺なんか、赤の他人だ。 彼女と一緒に生きてきた、
お母さんがどのような気持ちでいるか、想像も出来ない。
想像をすればするほど、心が乱れる。

磯谷さんが書いていた「なごやんの食道楽記」というブログ。
http://kuishinbounagoyan.blog96.fc2.com/

こんな素敵な事を書いていた、彼女の人生を自分勝手に
奪った男達は死刑に値すると思う。

磯谷さんの母富美子さんら遺族は22日までに、強盗殺人など
の容疑で再逮捕された無職川岸健治容疑者(40)ら3人の
極刑を求め、ホームページ(HP)を立ち上げた。 

http://www2.odn.ne.jp/rie_isogai/



今の日本の司法だと、このまま犯人達がまた世に出てくる
可能性はある。だから、俺は署名しようと思う。 

俺はもしも、自分の愛する人間が殺されたら、絶対に許せ
ない。 法律なんて、そんなの関係なく、復讐をする。 

もしも、今の俺の手元にデスノートがあれば、
俺はキラになります。

磯谷利恵さんのご冥福を祈ります。


Sorry. No English translation for this post. I wrote about
this murder incident of Rie Isogai with my emotion and I
can not write it anymore. I am stating the reason why I
believe in death penalty.