Fete de la science 2007 / table ronde | 王様の耳はロバの耳

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ゆがんだかがくしゃのたのしいにっきだよ

科学祭週間が始まった。
週末までにデモをそろえなきゃならないのだが、その進捗もよろしくない。

そんな状況なのに、火曜日の夜にラウンドテーブル会議があるという。
スピーカーとして呼ばれた。
しかも開催時間が夜8時30分~22時。
結局終わったのは24時。

めちゃくちゃまじめな会議だった。
IUT(かいせいが住んでいたアパートの近くの大学研究所)での研究内容も、なかなかすばらしいものがあったが、ディスカッションの中心はフランスの科学教育界における問題について。
日本との違いを語ってくれ、といわれたので、
・日本では修士と博士の給与面での違いなどはほとんどない
・研究者や大学教授をやるための運転免許みたいなもの
・企業とのコラボが話題になっているが、日本の産官学とかはお金の流れも含めて全然違う
・大学院生が学位とって、それから何をするか、それが問題だ。本当のゴールは「よりよい未来に変えること(bien etre)」であって、ディプロマという紙を手に入れることじゃない
…なんて格好のいいことを、へたくそなフランス語で話した。
あとはMITが企業からお金集めていることばかりが注目されていたけど、実際には成果の出し方、コラボの出し方、管理の仕方のテクニックなどはあんまり知らないようなのも興味深かった。
まあフランスの研究界も捨てたものではないとも。

市長のFrancois d'Aubertも来ていたんだけど完全に顔覚えてくれてる様子。

それにしてもこんなまじめなイベントが12時過ぎるまであるとはびっくりだ。
しかもみんなまじめに研究しているし。
3年目にして初めて近づいたIUTだが、もっと早く知っておけばよかったと思うとともに、うちの上司がいかに仕事してないかを思い知るイベントでもあった。

にしても眠い。
開発も手が止まってるしな、やばい。