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迷える仔羊は幸せになれるか

現状に満足することで幸せをつかむことはできるか?333日のつぶやき


昨日のボディタッチの効能というのは
誰にでも当てはまると言ってしまうには
ちょっと乱暴な気がしますので、
他の人のケースも紹介します。

その時の状況で背中やお腹や手足の触りやすい所を触るわけですが、
基本的にお互いの信頼関係があることが前提です。
触られて怖いとか、気持ち悪いとか、安心できない要因があるときは逆効果です。

普通は悪意がなくても他人の体に接触するのは触られる方には抵抗感がありますから、
そこは一つのハードルを越えた関係性が必要です。
私の職場は一緒にいる時間が長いので、親しくなった気がしてしまう錯覚が起こり、
利用者さんもスタッフの事を親しい人間と思っていると思ってしまいがちで失敗することもあります。

認知症の症状として起こったことを忘れてしまうという事があります。
症状が進んでくると、
何年もその場で暮らしていても、
このお風呂は初めてだという人もいます。

私達スタッフの顔を見ても知らない人、初めて会った人と思っている場合もあります。
その場合は親しい人というより、
初めて会う人だけれど危険がない人と思ってもらう必要があります。

そこまでの関係性が出来たうえで、
更にもう一つの条件のクリアが必要です。

もともと触られるのが苦手な人もいるという問題です。

信頼関係があったとしても、肌の感覚というのは個人差が多いらしく
触られることに抵抗がある人もあるので、注意しないといけません。

昨夜試した人の中には、これらの条件が揃わない人もいたかもしれません。

それが、Cさん(77歳女性)。
施設の中では若い方ですけれど、
入所の時から認知症が軽くはありませんでした。

8か月前に入所してまもなく軽い脳出血を起こして入院してました。
意外と早く2週間位で退院してきました。
後遺症もなく、身体は以前と同じ位に回復していますが、
認知症がさらに進みました。

夜中寝ずに歩き回っていることが多く、
いつも何かしなくてはいけないという不安を持っているようです。

食べた事を忘れてしまい、食事はいつか?と聞くことが多くなりました。
食事の準備をしているキッチンに入ってつまみ食いをして、
注意されても悪びれる事もありません。

トイレの場所がわからなくなってしまう時があったようです。
トイレはどこにあるかと聞いてくれればいいのですが、
聞くのが悪い事だと思っているのか、
お金が必要だと思っているのかは分かりませんが、
自室の床や自分の衣類の入っている引き出しをトイレ代わりに使ってしまう事もあります。

上着の袖に足を通して、歩きにくそうに歩いていて慌てて脱いでもらう事もあります。

Cさんにも椅子に座っているとき背中をマッサージしてみましたが、
あまり気持ちよさそうではありませんでした。
はっきり言いませんでしたが、
むしろ迷惑そうでした。

なので、自室に戻っていく時を見計らってベッドに横になった時、
足をさすってみました。

嫌がることもなく、そのまま眠りに落ちたので、
しばらく続けてみましたが、

いつもと変わらず5分くらいで目を覚まし
トイレに入ったり出たり廊下やリビングをゆっくり歩き回っていました。

なんとか落ち着いて眠れたらいいと思いますが、、、

あきらめずにまたチャレンジしてみようと思いました。

Cさんの居心地良さがどこかにあるはずなので。

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現状に満足する事で幸せをつかむ
155/333日目
*注文していたヒーリングアイテムが思ったより早く着いた
*サポートをしてくれる人があり、自分の知識も上がる
*お気に入りのお寿司屋さんに親子3人で行った