『村上海賊の娘』、読み終わりました~!
しまなみ海道を旅した記憶がよみがえり、
ページをめくる手が止まりませんでした。
この物語は、戦国時代の瀬戸内海を舞台に、
海賊として生きる女性・景(きょう)を
主人公に描いた歴史小説です。
景は「悍婦(かんぷ)」「醜女(しこめ)」と呼ばれており、
瀬戸内では「女にしては強すぎる」と疎まれる存在。
ところが、泉州に渡ると「べっぴんさん」ともてはやされ、
そのギャップに笑ってしまいます。
物語は、織田信長と本願寺の戦いを背景に、
景が能島から泉州へ向かい、戦う姿を描いています。
ストーリーは臨場感たっぷりで引き込まれますが、
なによりも登場人物たちの個性が光っているのが
この作品の魅力です。
主人公・景は、気性が荒い印象ですが、
実はまっすぐで優しい心の持ち主。
そして、七五三野兵衛(しめのひょうえ)は、
どこまでも明るくて前向き。
戦の中でも笑いを忘れません。
一見弱々しく見える弟の景親(かげちか)も、
実は芯が強いことが判明します。
さらに、最初は景との結婚を断る児玉就英も、
物語が進むにつれて誠実で思いやりのある
人物だとわかってきます。
登場人物それぞれに意外な一面があるのがこの作品の魅力です。
途中、悲しい展開が続きますが、
景の行動が痛快で、予想外の展開が続き、
最後はページをめくる手が止まらず、
一気読みしてしまいました。
読み終えた後には「面白かった!」という満足感が残ります。
---
この小説を読んで改めて感じたのは、
日本の「家」文化の深さです。
登場人物たちは、
自分の命よりも「家の名誉」や「家の存続」を優先します。
現代に生きる私はもちろん命の方が大事だと思うけれど、
家を大事に思う気持ちって、
こういう文化の積み重ねから来ているのかもしれない──
そんなことを考えさせられました。
物語では、能島、大三島、因島など、
しまなみ海道の旅で実際に訪れた場所が次々と登場します。
何気なく寄った神社や鶴姫伝説も出てきて、
すべてがつながって、
「行ってよかった」と思うとともに、
また行きたいという気持ちになりました。
次にしまなみ海道を訪れるときは、
村上海賊ミュージアムにも足を運びたいし、
船にも乗ってみたいです。









