「だっちゃ」はいけない。
宮城県に移住することが決定した。
俺は今回「だっちゃ」が方言であるという事実を初めて知った。
40年間、ただの萌え語尾だと思っていた。
しかし何と、宮城の真実だったのだ。
何て素晴らしいのだろうか。
宮城を日本の首都にするべきである。
ついに俺は、ラムの故郷に移住することができるのだ。
運用期間が終わり、継続OKと言っていただいたばかりで
会社にどう説明すればよいのか、少し時間が必要である。
宮城に仕事の口があるのかは全くわからないが
移住は決まっている以上、それは後で考えるしかない。
ギャルゲーのおかげで、また一つ、俺の生活が変わる。
本当に素晴らしいことだ。
相変わらず絶対的存在感を醸し出す☆川さん。
俺はついに、☆川さんとデートの約束をしてすっぽかすという
鬼畜のごとき所業に出た。
その後、入っていた留守電のメッセージはとても罪悪感を呼び起こすものだった。
さらにそのすぐ後に、☆川さんの方から遊園地でデートしたいと提案される。
しかも遊園地はその前にすっぽかした場所である。
冷静に考えれば、☆川さんはどんだけ健気な人なんだと思う所である。
そしてここでも冷酷にその提案を断る。
俺は罪悪感に苛まれながらも、龍光寺さんEDのために鬼となった。
その後も卒業まで徹底的に☆川さんを傷つけた。
ときメモ4は実は鬱ゲーなのではという疑念すら俺の中で芽生えていた。
☆川さんの犠牲のおかげで、卒業式では龍光寺さんが後ろを向いていた。
龍光寺さんは、最初から最後まで自己完結すぎる人だった。
それにしても、誰を攻略するにしても
☆川さんに酷い態度をとらなくてはならないのは
精神的に非常にきついものがある。
☆川さんは性格がよくて健気でとてもかわいい。
その☆川さんを傷つけるのは非常に忍びない。
宮城に行ったら看護学校に入って、俺は悔い改めたいと思う。
そういえば宮城に近い秋田は萌え米の産地だった。
東北がこれほどまでに神に近い場所だったとは
やはり俺が聖域にこだわりすぎて、他を見ていなかった証拠なのだろう。
東北には縁もゆかりもないが、俺の新世界は始まる。