「聖地巡礼」「〇〇のメッカ」という言葉を、一度は耳にしたことのある人は多いのではないでしょうか。
弊社の位置する秋葉原は「アニメ・マンガ文化の聖地」「ゲーマー達のメッカ」「IT産業のメッカ」など、様々な聖地とされているようです。
では、イスラームの聖地はどこでしょう。
実は「メッカ」がイスラームで最も神聖な場所とされています。イスラームの聖地「メッカ」が、なぜ日本語でも使用されているのでしょうか。今回の記事の内容とは外れますが、富士山でもなく、ローマでもなく、ルンビニーでもなくて、メッカが日本語でも聖地を表すために使われているのは面白いですね。
なぜこんな前置きしたかというと、2022年12月に約30の国や地域出身の改宗ムスリムが集いメッカ巡礼を行うツアーに私も参加して、人生で初めての巡礼を経験して来たからです。
成田空港からカタール航空でドーハを経由して、メッカから車で約一時間ほどの場所に位置するサウジアラビアのジェッダ空港へ向かいました。飛行機も空港もワールドカップ一色でした。
メッカへの巡礼は、経済的・体力的に余裕のあるイスラーム教徒（ムスリム）の義務とされています。巡礼には、特定の期間に行われる巡礼・ハッジ（大巡礼）と、それ以外の時に行われるウムラ（小巡礼）の二種類あり（二つの違いはここでは深く言及しません。）、僕はウムラをしてきました。
メッカに着いてまず驚いたのが、文字通り「眠らないまち」だということ。
この写真、朝の2時に撮影したのですが、とても明るいですよね。子どもの姿も見えます。暑くて巡礼者の多い日中を避けるために夜に巡礼をする人がいるのですが、深夜にもたくさんの人がいるのは、ムスリムにとって巡礼が何ものにも代え難い経験だからでしょう。
私自身も、イスラームへ改宗して3年に満たないのですが、毎日5回の礼拝で向く先であり、写真などで見ていたカアバの実物を目の前にした時は、衝撃や感動などの色々な感情が混ざり、言葉を失いました。
ウムラは、ミーカートと呼ばれる場所へ行くことで始まり、カアバの周りを反時計回りに7周し、二つの丘の間を3.5往復して、最後に髪を切ることで終了します。散髪をする際、男性は坊主にすることが推奨されます。女性は指の第一関節程度の長さを切れば良いようです。なので私も、小学校で野球をしていた時以来、15年振りに坊主にしました。（その時よりも短いです）
巡礼自体がとても価値のある経験なのですが、今回のツアーに参加した改宗ムスリムたちとそれぞれの地域のイスラームの状況や、改宗理由を話すことができて、とても貴重な経験でした。
メッカ以外には、イスラームの第二の聖地と言われるマディーナ（メディナ）にも行きました。私が参加したツアーの動画はこちらからご覧いただけます。
https://twitter.com/AlMuhaidibSF/status/1609910067263832065?s=20&t=TT5HEgsI7pj7XWVUkjdXgA
今回参加したツアーの経験を、一度のブログで書き切るのは難しいので、今後も徐々に書いていこうかと思います。
インシャアッラー
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