3月25日鑑賞。
ずいぶん書くのが遅くなりました。
昨今の将棋ブームがくる少し前に、松山ケンイチさん主演で公開された、伝説の棋士・村山聖さんを題材にした映画です。
彼女が興味を持っていて、映画館まで足を運ぼうとまで言ってたのですが、諸事情で行けなかったのをようやくレンタルして鑑賞することができました。
近い時期に公開された「3月のライオン」がエンターテイメントな映画だったのと違い、昭和映画のにおいが漂う、文学的な作品。淡々と、聖くんの短くも熱い人生を描いていました。
松山ケンイチさんは、この役の為にずいぶん体重を増やしたそうな。
ある程度特殊メイクでごまかせる昨今、そこまでやる役者魂には脱帽。
小太りで不敵なルックスが醸し出す雰囲気が良かったです。
ライバル・羽生善治を演じた東出昌大さんも、繊細で神経質な感じがよく出ていました。
ストーリーは、ほんと淡々と進んでいきます。
下手にBGM入れて盛り上げよう、というのがないのは好印象なのですが、地味すぎて若い子はしんどいんじゃないか、と考えたり。
病気を抱え徐々に弱っていく身体とは逆に、精神は燃え尽きんばかりの勢いで最後まで熱量を発していきます。
だけど――
というストーリーは、もの悲しく、でも心に迫る良い作品でした。
しかしながら、地味。
前述しましたが、エンターテイメントに寄る必要はないのですが、もうちょっと話に起伏を入れていかないと、現代の派手な映画に慣れた層には退屈なんじゃないかと。
また、公開時期も悪かった。今の将棋ブームのただなかに公開されていたら、もっとたくさんの人に見てもらえて評価された作品だったんじゃないでしょうか。
76点
松山ケンイチさんの怪演が光る作品。
将棋好きなら見ておくべきでしょう。
