こんばんは。摂食障害ブロガーの渡辺です。

今日は、昨年に発売された少しセンセーショナルな一冊を紹介します。アダルトチルドレンの方にお勧めの本です。

 

今一生 著作

 

この本はすごいです。

医療関係者や、ライター等が描く虐待問題でなく、

全くの公募で100名分の虐待を描いたものになります。

虐待した親に対して、今なら言いたい事、

言ったところで、どうにもならない事、

誰かに聞いて欲しいこと、

そんな100名分の嘆きの手紙です。

 

100名が全く違うケースなので、

近い人を見つけやすいですし、

別の種類の苦しみも分かったりします。

 

こんなに酷い虐待なのに、

なんで注目されないんだろう、

死んでTVでニュースになれば、

全国の人が、『かわいそう』といって

親を非難してくれるのに、

 

生きて残ったばっかりに

そのまま社会の

『親に感謝しろ』教に放りだされてしまう。

 

これでは、心も体も壊れてしまって当たり前ですし、

希死念慮を持つ人が多いのも当たり前だと思います。

 

ちなみに一般的ですが、

虐待には下記4分類になります。

■虐待の分類■

身体的虐待  殴る蹴る溺れさせる首を絞める 
性的虐待   子供への性行為、また見せる

◆ネグレクト   閉じ込める、食事を与えない

◆心理的虐待  脅し、兄弟との差別、DV 

◆◆◆◆経済的虐待◆◆◆◆    

◆◆◆◆文化的虐待◆◆◆◆

 

上の4つは厚生労働省のHPから

公式で発表されているものです。

 

最後の2つ、

経済的虐待と、文化的虐待とは、

公認こそされてませんが、

今さんはじめ昨今、

唱えられている概念になります。

 

そのまま文字のごとくで、

経済的虐待は、

強制的に働かせてバイト代をまきあげたり、

売春などへ無理やり導くケース 

 

文化的虐待は、

教育を受けさせない、情報を制限する、

宗教や政治思想などで、過度な押しつけをするケース

 

等々になります。

TVなどで大々的に報じられるのは、

殴る蹴るで、死んでしまったとか、

他者に分かりやすい形ですが、

5,6に関しては、

子供に言葉が通じるようになった時に、

成長できない親がとる態度に多いものだと感じます。

 

幼少期に命を脅かすのが、1~2だとしたら、

精神衛生上に必要なのが3~4という感じでしょうか。

 

ただ、5、6に関しては、

広く社会に蔓延しており、

特に大人になって親以外にも、

会社、その他強制されるケースも多く、

昨今のブラック企業の考え方などは、

低賃金で長時間働かせる(経済的貧困)を促し、

そのための手段として『ここでしか働けない』等々、

洗脳的に接したりするので、

文化的虐待とも言えますね。

 

よく言われている『社内文化』というのも、

少し怖い言葉だと思います。

 

この辺の話は色々長くなりますので、

また少しづつ書いていきたいのです。

 

これも国のHPにあった資料です。

この数字が本当か否かは分かりかねますが、

以前であれば、『しつけ』『体罰』『教育』で

通報されないケースが、

今なら通報され、

増えている数字なのかもしれませんが、

それにしてもひどい数字です。

 

としても、

この100名分は、氷山の一角で、

全国いったいどれだけの被虐待児がいるのか、と。

 

この総数に対して、

10歳になったら、 

『親へ感謝しましょう』と1/2成人式があり、

社会人になったら

『初の給料で親に○○を買いましょう』と報道され

結婚したら『親への手紙』

・・・・商業主義の世論は、

本当にずれていると感じました。

 

被虐待児の方が、

早く親元を離れて健やかに過ごし、

何とか生き抜いて欲しい。

死なないで欲しいと切に感じました。

 

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