映画『ほどなくお別れです』は、就活に失敗した大学生・清水美空が、葬祭プランナー・漆原礼二との出会いをきっかけに、「坂東会館」でインターンとして働き始めるお話。
遺された人と死者のあいだで揺れ動く思いを感じ取りながら、美空は葬儀の現場で“最期にふさわしい別れ”をどう形にするかを模索していく。
主演は 浜辺美波（美空役）と 目黒蓮（漆原礼二役）。
共演には森田望智、光石研、志田未来、渡邊圭祐、久保史緒里、古川琴音、北村匠海ら豪華キャストが名を連ね、監督は三木孝浩。
脚本には本田隆朗・岡田惠和が参加。
音楽は亀田誠治が担当している。
この映画のみどころは、葬祭プランナーの仕事を丁寧に描く点。悲しみを扱う“現場”としてのリアルさと、それと同時に“言葉の力”を大切にする演出が融合しているところに魅力がある。
「ほどなく、お別れです」という漆原の出棺時の言葉が、作中では象徴的に使われていて、作品全体の主題を体現している。
まだ公開前の段階なので、観客の評価や興行成績は確定していない。
ただ、原作が累計40万部を超えていることや、主演・監督の組み合わせが注目を集めている点から、期待は高まっている。
公式のSNS発信も積極的で、予告や情報公開でファンの興味を惹きつけている。
舞台になるのは葬儀会社「坂東会館」。
原作設定には、東京スカイツリーの近くにある葬儀場という設定があり、映画でもそれを反映する可能性が高い。
ただし、具体的なロケ地（撮影場所）はまだ公には明らかになっていない。
公開後、公式からロケ地の発表があれば“聖地巡礼”が盛り上がるだろう。
原作ファンの間では、スカイツリー周辺（押上・業平橋あたり）が聖地候補として語られている。
作中で登場するアイテムや所作としては、納棺布・白手袋・数珠・線香・棺などの葬送儀礼にまつわる道具が当然登場すると見られる。
また、漆原が出棺時に言う「ほどなく、お別れです」という言葉自体が、作中で重要な“言葉のアイテム”になっている。