新党はいいけどさぁ | 空き地のブログ

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参院選のちょっと後に書いた記事(相変わらずのゴタゴタと野党再編)で、「(野党の)再編するならさっさとする、しないならしっかり党内をまとめる」てなことを言ってたんですが、あれから3ヶ月、どうやらどちらもできてないみたいですねぇ。

 

年内にも新党か…民・維・み有志が勉強会設立へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131129-00001133-yom-pol 

読売新聞 11月29日(金)21時19分

 

民主党の細野豪志前幹事長と日本維新の会の松野頼久幹事長代行、みんなの党の江田憲司前幹事長らが29日、超党派の勉強会「既得権益を打破する会」の設立に向けた準備会合を国会内で開いた。 

 

野党再編をにらんだ動きともみられ、新党結成の動きを党議違反としているみんなの党は神経をとがらせている。特に同党の江田氏が参加に踏み切ったことで、年内にも江田氏が離党し、新党結成に発展するのではないかとの見方が出ている。 

 

勉強会は規制改革と地域主権がテーマで、準備会合には、3党と無所属の議員16人が参加した。みんなの党からは半数にあたる8人が参加、江田氏と共に特定秘密保護法案の衆院本会議採決で造反した林宙紀、井出庸生氏らが出席した。準備会合では、12月10日に設立総会を開くことを決めた。

(引用ここまで)

 

この時期に「新党」騒動が起こるのは毎年恒例(政党助成金をもらうには1月1日に政党が存在していないといけないため)なんですが、それを横に置いたとしてもこの勉強会のネーミングはどうなんでしょうねぇ?「既得権益を打破する会」て・・・。

 

そもそも、「既得権益を打破すること」は手段であって、目的であってはならないと思います。つまり、何のために既得権益を解体するのか?が無ければ意味が無いどころか却って不都合を生む可能性すらあるわけです。個別の団体を指して「既得権益!」と批判するならともかく、ただふんわりと「我々は既得権益を打破します」なんて言われても賛成も反対もできません。

 

私の主観で言わせてもらえば、「既得権益打破」を掲げる理由のほとんどは「国民ウケ」でしょう?しかも、方向性としては「アイツ(ら)が権益を独占しているから俺(たち)のもらいが少ないんだ」的なルサンチマンを煽るためのお題目。それが見え見えなのがイヤなんですよねぇ。

 

そもそも、「既得権益」なんてものは物の見方次第で世の中のどこにでもあるんじゃないですか?何なら「政党に所属する政治家」だって既得権益ですよ?政党があれば、そこに支援組織があり、資金(政党助成金・献金)があり、票田があるんですから。新党作ったって、その新党のネームバリューを利用して何らかの旨みを得ようとする者がいればそれもまた既得権益なわけです。

 

既成政党にはできないことを我々はやる」というお題目で国政選挙を戦った維新の会がすっかり落ち目なように(落ち目だから野党再編のメンツに名を連ねてるわけで)、もうその手の「新しいもの=良いもの」っていう理屈は通用しないと思いますがねぇ。

 

まぁいずれにせよ、新党構想を今所属している政党内での駆け引きに使うようなマネはやめて、新党作るならさっさと離党する、しないなら今の政党での役割をしっかり全うする、とハッキリしてもらいたいですね。

 

というか、今いる政党と穏便に別離できない人間が新党でうまくやって行けるなんてとても思えないんですが・・・。そもそも政治家に向いてないんじゃないの?