先日、父の入院に際しての話をした。

 

 

今日は
父が入院した直後の話をしておこうと思う。

今日は朝から
医師会トップの中川会長のことが
テレビでさかんに報道されている。

医師として、
本当に患者に真摯に向き合っている医師は
果たして、本当のところ
どれほどいるのだろう。
 

そういったことには、
ここ数年、疑問を感じることが多々あった。

確かに、現在のこの逼迫している
医療現場の中、奮闘してくれている
医療従事者には敬意を払いたい。
そうは思っているので
これについて
語るのは少し、憚れるが、
事実なのでお話していこうと思う。

父は少し前から右足が不自由だったが、
私たち家族も知らない間に、
電動三輪車を購入し、
自分で買い物に出かけていた。

 

5年前の海の日の前日、連休前のこと、
いつものように、

三輪車で買い物に出かけ、
自宅に帰ってきたところで
ガレージとの段差にタイヤを滑らせて、
そのまま転倒した。

 

聞くと、
数日前にも
転倒していたらしい。

2日間、家で寝ていたが、
部屋に設置したポータブルトイレから
ベットに戻ろうとして、
動けなくなって、
ベットと壁の隙間で
パンツも履けない状態で
動けなくなってしまった。

 

それをみた兄が夜
「救急車呼ぼうか」と電話をしてきた。

私はすぐに、
救急要請して、私もすぐ向かうから。

と伝え、家に駆け付けると

兄の顔は顔面蒼白。
何をどうしていいのか、わからず

救急車も呼んでいないという。

そこで、すぐに
私が救急要請をして
まもなくして、救急隊が来たが、
兄は相変わらず、ボーとしている。

「お前、行ける?」
と私に丸投げしようとしている。
前々から、嫌なことからは
すぐに逃げたがる兄だった。

「何、言ってるの。あきちゃんが同行しなきゃいけないの」
私が後から迎えにいくから」

そして、兄は救急車に同乗して
病院へ向かった。

そして、夜中になり、
兄から電話で
「入院させてもらえないから
迎えに来てほしいという」

「どうやって、車に乗せるの?」
と聞き返すと

「もう、疲れた、
なんでもいいから、早く迎えに来て」

と他人事のようにいう兄。
要は判断能力がないのだ。


すぐさま、私が病院に駆け付け、

この状態でどうやって車に乗せるのですか?
ストレッチャーで運ばれてきたことを
分かっているでしょう。

若い研修医のような救急担当医は

「ですから、車いすでお車までお手伝いします」
という。

「では、この状態で
車椅子に座らせられるか、やってみてください」

と詰め寄ると
(兄は私の後ろからそうだ!そうだ!といった感じ。
どっちが、上やねん!)

 

整形外科の先生に相談してきます。

といって、
やっと整形外科の先生が出てきた。


そして、
酸素濃度が低いこと
痰もからんでいること
などを確認し、入院していただきます。

と、半ばごり押しのような形であるが、
そのまま、ICUに入院することになった。

帰り際に
「大丈夫だからね。明日また来るからね」と
父に声をかけると、
「あきちゃんは知っているか?
大丈夫か?」

とそんな状態でも兄の事を心配している。

そこで、兄に父に声をかけるように促して
病院を後にした。



で!
問題はここからである!

 

連休開けて、
病院から私の携帯に電話が入った。

 

私、循環器科部長の〇〇です。
父は心臓のカテーテル手術を受けていたので
循環器科にも通院していた。

まず、今後
二度と固形は食べられませんから。

そして、続けて

それから、認知症がありますね。

という。

「いえ、父は認知症はありませんが」


と言い返すと

「ご家族が気が付かなかっただけじゃないですか?
私は、そういうご家族、たくさん知っていますから。
脳の萎縮もみられますので」

そう、言いたいことだけ言って電話を切った

はぁ~(# ゚Д゚)
うっせー!うっせー!うっせーわ!
あなたが思うより健康です!!


ですわ。


そこで、私は
千葉県に住む
医学博士である従兄に電話を入れ
一部始終を伝えると
従兄は父が転んだ日にも

電話で話をしているし、
日頃から、父は従兄に何かと
電話で相談をしていたので
父の事はよくわかっていた。

 

すると、
父は認知症なんてないですよ。
そもそも、脳の萎縮なんて言うのは
年齢によって、誰でも起こりえるもので、
イコール認知症なんていう乱暴な診察はないんじゃないか。
高齢者に限らず、

ICUでは、せん妄状態が起きるから

それは、せん妄だと思うという。

それから、固形は食べられないというのは
病院で誤嚥させたってことじゃないのか。

と言われた。

また、同時に
精神科教授の友人にも電話したら
全く同じことを言われた。
実際、友人は
こういったポンコツ医者達のために

病棟・ICUで出会う
「せん妄のみかた」 という著書もだしている。

それよりも、
そういう重要なことを
電話で一方的に言ってくる事自体が
コンプライアンス的にアウトだろう
と言われた。

数々の大学病院から
講演の依頼をされて

全国を回って
啓蒙活動をしている。
その道のエキスパートである。
 

そもそも、循環器科の医師が
認知症の診断なんてできないよ
 

 

この二人の意見を聞いて
私はナースステーションに電話をして
〇〇医師から
そういう電話がありましたが、
身内に医療従事者がおりますので

確認取りましたが、
父には認知症はありません。
なので、向精神薬の類のものは一切投与しないでください。

それから、
転倒した前日のディサービスでは
普通に食事をしていますが、

いつ、何を誤嚥して、
今後、固形は食べられない
と言っているのか
ご説明ください。

と伝えた。

すると、ものの10分もしないうちに、

怒って、電話をしてきた。

お前は暇か、
仕事、ちゃんとしてるの?
って感じだわ。

「せん妄かもしれませんが・・・」
あーだーこーだと言い訳をして、
上から目線で物を言い続ける。



「だから、せん妄でしょ。あなたがちゃんと診断できないだけでしょう」

と言ってやったら

「僕はね、20年この仕事をやっていますけど
あなたのような失礼な患者の家族は初めてです!!」

とギャーギャー喚き散らす。

手に負えない。バカな医者。

「あのね、医師の世界で20年なんて、
まだまだ若輩者です。恥ずかしいですよ」
 

と言ってやった。


従兄は医師になって50年である。
東大の研究チームにも所属し、
80歳過ぎた現在も、
認知症についての研究をしていて
「認知症のブレインサイエンスとケア」
と最先端の予防医学を書いた書籍も
執筆中である。

なので、従兄から見たら
こんな、地方の市民病院の
循環器科部長といって、偉ぶっている医師は
ただの若造である。

そうとう、頭にきたのだろう

さらにエスカレートして
喚き散らしているので、
電話を切ってやった

すると、すぐかけ直してくる。

 

お前みたいなポンコツな医者、
私の方が初めてだわ!!!

「私、今出先なんですけど、まだ何か?」

「出先だろうが、何だろうが、あなたが勝手に電話を切った」

本当に手に負えない。

 

あまりにうるさくギャーギャー喚いているので
被せるように物を言ってやったら

「聞け!聞け!」 と命令してきた。

 

そこで、
「聞け? あなた、そこ市民病院ですよね。
いわば、私たち納税者で成り立っている病院ですよね。
誰にものを言っているのかわかっているのですか?」


と言ったら静かになった。

とかく、市民病院の評判は良くない。

今回のコロナでも
市内で一番最初にクラスターを
出している。

 

そして、父の方は
急性期が過ぎ、
他の病院に移ることになった。

退院の際には
従兄の著書「なぜ、われわれは、どのように老化するか」と
友人の著書「せん妄のみかた」
を○○医師にお勉強ください。
と渡してやった。

ちなみに○○医師は著書はございますか?
あれば、ぜひ、ご拝読させていただきたいのですが。
と言ってやった。

こういう人間性に問題ある輩には
コテンパンにやっつけてしまう。

そして、
市民のために、
ちゃんと動いてくれる
知り合いの市会議員2名にも
病院に直接、抗議に出向いてもらった。

そして、追い打ちをかけるように
都内の医療過誤専門の
弁護士からも
警告書を
院長、当医師に送付してやった。

すると、数日もしないうちに
謝罪文が届いた。

院長の丁寧な直筆と
書きなぐったような○○医師の署名。
ふてくされて、署名をした
○○医師の顔が目に浮かぶ。


私は
筋の通らないことをする人間や
肩書のみに拘り
向上心に欠ける人間は大嫌いなのだ。

嫌味で意地悪な私である


転院先での長谷川式スケールは20点満点。
食事もお粥などを食べれるようになっていた。

 

人は私の事を
「優しい」という。

でも、「優しさ」の裏側には
必ず「自信と強さ」がなければいけない

そう思っている。