アメリカ出産回顧録② | 慢性骨髄性白血病をもつ主婦のブログ

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主婦であり、母であり、慢性骨髄性白血病であり、
日常の出来事、思ったこと、考えたこと、適当に書いていきます。

家庭の事情でアメリカに滞在していた時期に、
ちょうど子どもを妊娠し、そのまま現地で出産をした
その出産時の思い出話②である(全5話)
 
 
広いLDRに入室
さっきとは別の助産師さん(仮装なし)が担当らしい
NSTの機器を付けてもらったあと、
いろんな書類を渡された
 
難しい英語がたくさん書いてあり、夫が苦戦しながら書類を読んだ
いくつか分からないところがあって、助産師さんに聞いてみると
 
「ここにサインするのよ」
とニンマリ教えてくれた
 
(ん。ちがうちがう)
 
結局よく分からないままに数枚の同意書にサインをした
(本当は絶対に気を付けないといけない場面だったと思う)
結果的に何事もなくて心底ホッとしている
 
そうこうしているとドクターチャベスが何やら細長い棒を持って登場
 
これもまた激痛の内診をした後に
「早くお産を進めるために破膜するんや」
と言って長い棒をブッ刺した
 
(んぁ!?)
 
痛くはなかったが、体内で風船が弾けるような音がした
その破裂音と同時に生暖かい液体が大量に吹き出した
 
ドクター「痛い?何か変わったことある?」
 
私(変わったことだらけやわぃ!!)
「何か出てきた」
 
ドクター「DO NOT FEEL」
 
私(ファ!!?感じるなってか!?)
 
ドクターは笑顔で親指を立てるポーズをして去って行った
 
隣でずっと通訳をしていた夫は、
ここで一旦車に置いてきた荷物を取りに出かけた
 
その間に助産師さんにいくつか質問をされた
「最後の食事はいつか」とか
「最後のお通じはいつか」とか
そんなだったと思う
なんとか拙い英語で返答した
 
そして新たな人物が登場
持ってきた書類を目の前に並べ始めた
どういった職種の人かは分からなかったが、
どうにか話している内容は、
臍帯血バンクのための臍帯血の提供についての打診であることを理解した
(後にこんな関連のある病気になるとは思わなんだよ)
 
「アハ!オーケー、アハ!
(もちろん喜んで提供させていただきます!!でも、)
アイ ドンノー イングリッシュ!
(ですねん、すんません!!)」
と言った
 
まぁ、そやろなぁ、という表情を浮かべたその人は、
担当のノー仮装助産師さんに
「この人英語全然ダメね、誰か通訳いないの?あ、旦那さん?旦那さんどこ?」
と話していた
 
私は私なりの精一杯の英語で伝えた
 
「マ、マイ ハズバンド ウィル カムバック スーン」
 
そう言うと、その人は
「じゃ、また後で来るわ」
と言って去って行った
 
荷物を手に戻ってきた夫に、先ほどの件を伝えた
なるほどそれは是非提供したいねと意見が一致した
 
じわじわとお産の進行を感じ始めた
 
アメリカ出産回顧録③へ続く