慢性骨髄性白血病をもつ主婦のブログ

慢性骨髄性白血病をもつ主婦のブログ

主婦であり、母であり、慢性骨髄性白血病であり、
日常の出来事、思ったこと、考えたこと、適当に書いていきます。

私はどうも倒れやすい

医療用語で言うところの「ワゴる」というやつらしい
これまでの人生で軽いやつ含め計20回ぐらいワゴってきた
(心臓は正常らしい)
 
脱水・空腹・痛み・緊張・疲れ・座れない状況
 
これらの要素がいくつか組み合わさると、
高確率でワゴってしまう
 
20代半ばで実家を売った翌年、
税務署へ確定申告に訪れたとき
 
申告のための資料(ほぼ要らんかった)を大量に持って
1時間以上立ったまま並び、
無事に申告を終えた時点で相当な疲労を感じていた
 
帰路に平日の夕方の混雑した電車に乗った
もちろん座れなかった
気付けば数時間飲み物を口にしておらず、
喉カラカラ状態だった
家の最寄駅に到着する直前のことだった
 
私のワゴりは大抵吐き気から始まる
その時もまず吐き気を自覚した
 
次のワゴり症状は視野狭窄だ
視界がだんだんと狭まってしまう
その時は最終的にピンポン玉程度の範囲でしか物が見れなくなっていた
 
駅に到着と同時に立つ姿勢を保持出来なくなり、
混雑する車内で重い荷物をズサーっと引き擦りながら
ほぼ匍匐前進の形で降車した
 
結構人がたくさん居たのに、誰も助けてくれなかった
「何とも世知辛いな」
と憂う気持ちと
「頼むから誰も見んといてくれ」
と到底無理な懇願をする気持ちが
脳内を同居した
 
とりあえずホームのベンチで体を水平にして休ませてみたが
なかなか体調は良くならず
 
何やかんやあって、
結局駅員さんが車椅子を持ってきてくださり
駅務室にその身を回収していただいた
 
私は
「ちょっと気分が悪いです」
と蚊の鳴くような声を発した
 
駅員さんは酔っ払いか何かを見る目をしていただろう
(実際にはピンポン玉大の視界に駅員さんの目は映らなかった)
 
駅務室にはベッドがなく
「ここで休んでおいてください」
と車椅子に乗せられたまま部屋の隅に置いていただいた
 
座ったままでは一向に体調が回復しないことは
経験上よく知っていた
何とか脳への血流を確保しようと姿勢を何度も調整したが
傍からは車椅子上で器用に体を折りたたむ変人にしか見えなかったと思う
 
そんなことどうでも良いから早くこの場から脱出したかった
結局、仕事中の夫に電話でヘルプ要請をした
 
何とか都合を付けて助けに来てくれた夫の心配そうな顔を見て、
「家族っていいな」
と心底思った
 
家族を失い実家を失った私が
夫という新たな家族を得たという
ハートウォーミングエピソードだ
 
もう私は
テーマパークのアトラクションに並ぶことも
満員電車に長時間乗ることも
出来ないだろう
 
水分を適宜摂れるよう、ペットボトルのお茶は必ずカバンに入れるようにしている
 
CMLと同じく、ワゴリやすい体質とも
一生付き合っていかなければいけない
 
※今期の確定申告はe-Taxで無事に完了させました