※長文になってしまいました。もし、後書きまでたどり着けない方がいらっしゃれば
是非お知らせくださいね(*´︶`*)♡



それでは、慶ホの充電 最終回です♡


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「…ん」


意識がはっきりとしない慶喜さんに勝手に口付けて、勝手に絡ませた指を震わせる。


一度唇を離して顔を見ても、彼の状態は改善されていない。


正しい充電方法が解らない……。
でも答えを見つける術は無いから、自分に出来ることや思いつくことを、可能性にかけて試していくしか無かった。


もう一度、慶喜さんに口付ける。


こうしているだけじゃだめなんだと、恐る恐る彼の唇を舌で割った。


これまでの経験では相手に委ねることが多く、唇の隙間から少し差し出せばそれで良かった。

でも今日はそうじゃない。


私は深い口付けのルールも曖昧なまま、眠るような慶喜さんの唇をふさいで震える舌を動かしていた。



(目を開けて…手を握り返して、慶喜さん)


私がぎゅっと握っているからなのか、慶喜さんの手はさっきよりも少し温かくなった気がする。


「はぁ…」

わずかに口を離して息をついた。

動かない慶喜さんの頬に触れて、また不器用に唇を合わせる。

数字は変わらず、残り1%…。



(増えないけど……減ってもいない…)


電池の減り方が通常のスマートフォンと同じくらいなら、残り1%ではこんなに長い時間はもたないはず。


(元気になって、慶喜さん…!)


祈るように目を閉じた瞬間、
ヒュッという風切り音をたてて何かが私の髪をかすめた。



「……さっきからそれ、何してはりますの?」

「ーー?!!!!?!」


二人きりのはずの部屋に、突然京訛りの知らない声がして、バッと慶喜さんから身を起こした。


「な…!な、なな………」

「落ち着き、阿呆にしか見えへん。それからなんや一生懸命自分のもん挿し込んどるけど、逆や」


いつの間にここへ来たのか…
ベッドの横に当たり前のように正座している綺麗な藍色の男のひとは、無性に腹が立つ話し方をしながら、冷やかな目で私を見ている。


「だ……誰なんですか!? どうしてここに…?!」

「わては藍フォン、この通り……ツヤホの一種や。慶喜はんの信号を感知し………って、待ちい!」


話ながらツヤホであることを証明する為に、基本のタブレット型に形態を変えた藍フォンを、すかさず両手にピシャと挟んで玄関の方へ急いだ。


「今それどころじゃ無いんです!邪魔しないでください!」


しっかりと両手に挟んでいた筈の藍フォンは、音もたてずに一瞬で人型に戻ってみせた。

独り暮らしの用の、幅の狭い廊下で突然人型に戻られてギョッとする。
 
背の高い藍フォンはそんな私を見下ろして、バンっと壁に手をついた。


「きゃっ!」

「ーせやから、わてが助けに来たったゆうんがわかりまへんか…?」

「や、やだ!誰か助け…!…………………助けに?」


藍フォンは頷くのもばからしいと言うようにため息を吐いた。


「それとも……少しは利口になるように、わての端子から挿したりまひょか…?」

「…ま!…間に合ってマス」

「阿呆」

「いたっ」


藍フォンは手にした扇子の先で私の鼻をピンと弾いてから「明らかに間に合うて無さそうから言うとるんや」と暴言を吐きつつ部屋に戻っていく。



「…ねぇ、本当に…助けてくれるの?」

「はよ来(き)い。これからの慶喜はんの扱いについても、きちんと教えたるさかい」

「……っ!はい!」








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(良かった……藍フォンが慶喜さんを元気にしてくれる…。慶喜さんが元気になったら先ず謝ろう。そして、こんなになってまで私を大切にしてくれたお礼が言いたい…)



お医者さんのように、慶喜さんに触れながら状態を確認していく藍フォンの背中。


さっきまで得体が知れなくて追い出そうとしていたのに、勝手なもので今はとても頼もしく見える。


「…直ります……よね?」

「大丈夫や。故障やらあらへんし…正しく充電したったらそれで済みます」

「良かった…、よろしくお願いします」


はぁ、と思わず安堵の息が漏れる。
ぺこりと下げた頭を上げると藍フォンもこちらを見ていた。


「…………」

「…………?」


微妙な間が空いて、にっこり微笑んでみるけども、藍フォンは何も言わないし何もしてくれない。


「あの……早く充電しないと……」

「解っとるんやったら早うしなはれ」



(…………え……?)




「………わ、私がするんですか?!さっき、助けてくれるって……!!」

「へぇ、きちんと指導したります」

「…指導……って……」


思わずとんでもない画を想像してしまった。
そして、その想像を今から現実にするのが自分だという事実にこっちがフリーズしそうになる。

だけど……


「!急ぎ…切れてまいそうや」


藍フォンの手が乗せられた慶喜さんの白い額。その表情はさっきよりも苦しそうに見えた。


フリーズしている時間なんてない。
私と慶喜さんの初めてで、ものすごくシュールな本気充電が始まろうとしていた。











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「応急措置や、取り敢えずさっきのエセ充電でええさかい」

「ちょ…!」

藍フォンに背中を押されて、ベッドの横から慶喜さんの上に倒れこむ。


「直したいんやったら覚悟決めなはれ」

「………!…直したいよ。…絶対、直します」


慶喜さんの閉じられた瞼に誓って、藍フォンに見守られながら唇を合わせる。



「舌」

(解ってるよ…)


頭の中でそう反論して、慶喜さんの唇を舌でなぞる。


「中に」

「………………」


柔らかい唇を割って、指示された通りに中へと入る。


「慶喜はんの舌、解る?」


慣れないやり方で舌を伸ばして、時々水音を立ててしまいながら慶喜さんの中を探す。


「もっと深いところや、絡めて」

「…ん……」


それはなんとなく解るけれど……唇の合わせ方が悪いのか、舌先にそれらしい感触がちらりと当たるだけで、絡ませることなんて到底出来そうに無い。

苦しくて一度唇を離すと、舌先から細く糸が引いて、慌てて口元を隠した。



藍フォンはそんな私には構わず、慶喜さんの指を持ち上げたり、衿を開いたり情報確認に忙しない。


(私も、もう一度……!)

「待ち」


もう一度慶喜さんに唇を寄せようとして止められた。藍フォンが顎で指したのは慶喜さんの電池残量。


「あ……3%になってる…!」

「下手なりによう頑張らはったな」

「はい!あり………わ、悪かったですね…!」

「いや、却ってええ。その方が慶喜はん好みや」


ドキッとして隣の藍フォンを見上げると、
ぬっと指を差し出された。


「次はこっちいこか。舐めてみ」


藍フォンに持ち上げられた慶喜さんのくたっとした指先をペロッと舐める。


「……充電なめてはる?」


凄みのある笑顔に、慌ててもう一度舌を出した。
慶喜さんの指の付け根から指先までをつつつ…と滑らせる。


「もっと」

「…………」


(………色々……変な感じ……)


慶喜さんに口付けていたとき、隣に藍フォンの気配は感じるものの、その姿は見えていなかった。
その状態の有り難さに今頃気付く。


今私の舌が触れているのは確かに慶喜さんの指なのに、その手を持ち上げているのは藍フォンで、私の口元をじっと監視いるのも藍フォンで…。



(……なんか、分かんなくなってきたよ……)


「もっと深くいれて、よう粘膜に触れさせるんや」

「……うん…」


思考が熱を帯びてぼやける中で、くわえなおそうと口を開くと、藍フォンが慶喜さんの指をぐっと押しすすめる。


「…ん…!」

「少しの間、我慢しい。慶喜はんを元に戻したい思うてはるなら」

「…ん…」


苦しい。だけどこくこくと頷いて、藍フォンに言われるまま、舌をうごかす。
指先をくすぐるようにしたり、ぐっと押し付けて絡めたり……。




「……だいぶ、慣れて来はったね」


指先充電が終わる頃には、あの厳しい藍フォンからそんなお褒めの言葉も貰えるようになっていた。



「20%……。ねぇ、藍フォン…」

「なんや、欲しなってきた?端子」

「ち…慶喜さんって!…いつ目を覚ましてくれるの?」

「…早う慶喜はんの端子が欲しいと…」

「ー違うってば…!」


頬を火照らせる私を、何もかも見透かしたような目で見て、ふっと笑う。


「……無理してたさかい、もうちびっとだけ寝かしたるんが理想的なんやけど……がんばれる?」

突然に優しく髪を撫でられて、意図せずにビクリと肩を跳ねさせると、ベッドの足元でダンッと音がした。


「きゃっ!……慶喜さん…?」

「………………」


慌てて顔を確認するけど、瞼は閉じられたままだった。


ただ、さっきまでの苦しそうな表情が消えて、別の……何か……。頑張っているような…??
とにかく力の入った表情になっている。


「この表情……なんでしょうか?」

「……………。身体に力が戻りはじめて、こない表情を作らせとるんと違いますか?」


藍フォンの解るような解らないような説明を聞きながら、良い方向に向かってはいるのかなと嬉しくなる。



「……もう少しだよ、慶喜さん…」

「…さ、次はこっちの端子や」


藍フォンが慶喜さんの帯を解きはじめる。


「…出来はるな?」


「…………私、今なら出来ます…!藍フォンのおかげで、ここまで元気になってくれたんだもん。頑張ります……!」

「…わては指導しただけで、慶喜はんの為に頑張らはったのはあんさんや…。自信持ってええよ」

「藍フォン…」

「見てみい。慶喜はんの端子もこないに元気にならは…」


「ーーっわぁああ!!」



帯を解いた藍フォンが着物の前合わせを半身分開いた時、慶喜さんが叫びながら飛び起きてきた。


「チッ……自力で制御モードを解除しよったか…」


扇子で舌打ちを隠す藍フォンの前で、私は
慶喜さんにきつく抱きすくめられていた。



「……慶…喜さん……」

「……だめだよ、◯◯。こんなことしちゃ…」

「…だって……」

「だめだよ」

慶喜さんの腕にもっと力が込められて、苦しいくらいに抱きしめられる。


「……。ほな、わてはこれで」

「秋斉、お前◯◯にこんな…!」

「話は明日聞きますよってにKAENして。今は話どころやないでっしゃろ」

「……恨むからな」

「お好きに」




二人の会話とパタンとドアが閉まる音を、ずっと慶喜さんの腕の中で聞いていた。

二人きりになっても慶喜さんはしばらくの間、何も言わなかった。



「…………◯◯」

「……はい」

「…………」

「…?……慶喜さん?」


(……もしかしてまだ辛いのかな)


顔を見たくて身動ぐと、一度は緩んだ腕の力が戻されて、頭の後ろをぎゅっと抱き込まれる。


「……お前の顔を見たら、絶対に襲っちゃうからだめ」

「……!」

「お前にあんなことされたら……平然としてなんかいられない」

「……あんな…こと…?」

「あいつは言わなかったけどね、◯◯。俺達ツヤホは制御モード中も見えてるし聞こえてるし……感触も、あるんだよ」

「……あ、じゃあ……?」


(全部……覚えてるってこと……?)


「…生殺しだったよ、◯◯」

「あ…」


かあっと熱くなるうなじに、慶喜さんが唇を押し当てる。


「本当に抑えてあげられないんだよ。いい子だから、そこから動かないで」






「…………。それで…いいのに…」



小さく呟くと、ゆっくりと力が解かれていき、慶喜さんと向き合った。


お互いの気持ちを瞳の中に探し合う。



「慶喜さん……」



一度だけ名前を呼ぶと、それが合図のように慶喜さんに熱く、力強く、急くように唇をふさがれる。



ずっと欲しかったものを与えられて、脳内が感電したようにびりびりと甘く痺れ始めていた。








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……ふふふ…(゚∀゚ll)




いや!あのね、色々思うことはおありでしょうけども……


先ずこれを言わせて。

あのね、


これ、今しか出来ないプレイですから(´∀`  )



こんなことツヤホの充電ネタでしか出来ないからね!超期間限定(ノ∀゚*)


秋斉さんに指導を受けて、抵抗の無い慶喜さんにアレコレ出来るのは今しか無いんだよ?!


ほ、ほら♡

だんだんこのストーリーで良かったと思えて来たでしょう??(艸д゚*)ネ?







楽しもう、今しか出来ないこと(*´∇`*)

                                    by  茶衣





……そしてマニアックでごめん♡