えー、はい(恥)


今回のは特殊です。


4月の逢いに恋ひで台詞募集があって、あれに応募した台詞を晒したところ、その中でも意外な駄目台詞を拾ってきて「良い」と言ってくださった貴重な艶友さまが約2名さまいらっしゃいまして…


その内のお一人が、私の大好きな
お話書きの弥生さんなのですが…♡


なんとまぁ、その駄目台詞を元にまさかの!
まさかの!!
まさかの素敵文章化ーっ!!
してくれたぁ!!!(ノ∀゚*)♡ウソー


い、い…いいの?!((( ;゚Д゚)))


そして有難いことに当初から彼女にこの話書いてみてと言うリクエストもいただいておりましたので、

弥生さんに乗っかって骨組みしていた話にせっせせっせ肉をつけてここに晒します♡
だって猫祭り楽しかったから(*´艸`)
第二段、第二段♪



駄目(言った!)台詞なんですけどね…
弥生マジックはお見事の一言です♡
いや、お見事、そしてありがとうございますの二言です♡♡


うちの話は曖昧第一ですが、
弥生さんの秋斉さんはひどく色っぽくて本当にかなわん感じです♡♡♡
特に彼の台詞の……いやいや(*´艸`)
見ていただいた方がいいね♡♡♡


弥生さんのブログ    該当記事:大人の理性


予想外に長くなりましたので、
前編後編に分けてアップします。


妄想台詞/そないに…わての理性を信用したらあきまへん。




♡スペシャルサンクス♡
同じく当初からこの駄目台詞を好き好き言ってくださるまりさんにもたくさんの感謝をこめて



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秋斉さんと呉服屋の旦那さんとのお話が何やら難しい内容になって来たところで、呉服屋の跡取りである小さな小さな旦那さまに誘われて暖簾の外に出た。

「あ、からくりのおじさんや!」

「からくり?」

あの時、興味を抱いてしまったことが間違いだったと思う。

私の質問に男の子が答えてくれる、その口振りがお父さまにそっくりなのが可愛らしい。

「お姉ちゃんからくり知らんの?あのおじさんの持ってはる箱を覗くんや。…でも、お姉ちゃんはきっと腰ぬかしはるからやめといた方がええわ」

からくりとはこの時代に流行っている子供向けの遊びで、箱の中に吊るした人形を操って見せるものらしい。


(ちょっと面白そう、びっくり箱みたいな…?)


男の子とのやり取りを見ていたからくり屋のおじさんに、見ていき見ていきと明るく笑われて木箱の前で身を屈めた。


いかにも怪しげな木箱の中を覗くと暗闇の中にぼんやりとほの暗い光。


カタカタと嫌な動作音に合わせて、わざとバランスの悪い造形にされたのであろう人形が気味悪く動いている。

ずっと横を向けていた首がこちらに向けられて…



「○○はん」


肩に手を置かれる感覚にひぁっと言葉にならない悲鳴を上げて竦(すく)み上がると、覗いていた木箱にガンと額をぶつけた。


周りに響く楽しそうな子供達の笑い声の中、ぶつけた額よりも事の次第を問うような呆れたような秋斉さんの視線が痛かった。








「○○はん、明日は昼からわてと呉服屋へ行ってもらいます」

昨日秋斉さんにそう言われて咄嗟に声が出なかった。

聞けば、藍屋と付き合いの深い呉服屋の旦那さんが私に新しいデザインの春物を着て遊女や島原に訪れる女性達に宣伝して欲しいとおっしゃっているとのことだった。


私が着ても宣伝になんてなりませんとあたふたする私に

「わてはそう思わへんよ。実際、○○はんの真似をしたような新造をよう見かける。…勿論、二番煎じは二番煎じで、元になっとる娘が一番可愛らしゅうけど…。わてもそばにおったるさかい、一緒に行きますやろ?」

そう頭に手を置かれて、誘われるままのぼせて頷いたけれど、後から思い返せばあの時秋斉さんはものすごく私を子供扱いしていたんじゃないかなと逆に気持ちが落ち込んでしまった。



(私はこんなにも、秋斉さんの一挙一動にどきどきと動揺してしまうのに…)



あんなに素敵な人に特別に想ってもらおうだなんて、そんな大それたことを望んでいるわけでは無い。

ただ、私が秋斉さんを意識してしまう半分…ほんの五分の一でもいいから私を女性として見て欲しいと、何時からかそんなことを考えるようになった。




揚屋で最後の旦那さまを見送り、帰り支度をしながら私はため息をついた。

(全然だめだよ。子供達に誘われて、からくり見て、怖がって、おでこゴツンだもん…。子供扱いするなって言う方が無理だよ…)


昼間の自分の失態に思わず両手で顔を覆う。すると、ふと閉じた目蓋の裏にからくり箱の中で見たものを浮かべてしまって、慌てて目を開けた。

今まで何も感じなかった室内が急に居心地悪く感じられて、背筋が震えた。


(こんな時に限って帰り道がひとりなんて…)


私は慌てて支度を済ませて、揚屋を飛び出すと大門が閉じて人がいなくなった島原を駆け抜け、やっとの思いで置屋の玄関にたどり着いた。


廊下も、二階に続く階段も。
いつもより闇が濃いような気がして憎らしい。だけどここにいるのも怖いので、仕方なくそろりそろりと足を進める。


その時、今通り過ぎたばかりの襖が開く音がして肩が跳ねる。また昼間のような悲鳴を挙げてしまった後で、もう遅いとは思いつつもしまったと口を押さえる。



「お帰り…なんや、まだ怖がっとるん?」

(まだ、というより一層怖がってます…)


でもこれ以上秋斉さんに子どもに見られたくなくてそそくさと頭を下げた。

「いえ、あの、大丈夫です!秋斉さん、今日は本当にありがとうございました。お休みなさい」

早口になってしまいながらそう伝えて階段の方に向き直ったけれど、その手首を捕らえられる。


「ちょい待ちぃ。…顔色まで悪うして、そんなんで眠れんやろ。…皆には内緒で、呉服屋はんに頂いたお饅頭食べよか?」


咎めるような視線から、後半は甘やかすような笑みを浮かべて。

(やっぱり子ども扱いだ)

私は敗北感を感じながらも秋斉さんの魅力的すぎるお誘いにこくんと頷いた。




                                  《後編に続きます》