彼は考え込んでいた。
彼は歌うのが好きだ。
しかし、歌を歌い、聞いてくれた相手に何を感じてほしいのか?
はっきりとしたイメージはあるのに言葉にできない
どうかお教え下さい。
そう願って眠りについた。
初夏の爽やかな昼下がり。
空は青空、ほほを撫でる風は湿度が低いためか心地よい。
周りを見ると石造りの建物に囲まれていた。
街の中にある広場のようだ。
建物はみな白く、清潔感を漂わせていた。
広い道路には人々が行き交い、街は活気に溢れていた。
ふと、人ごみの向こうに、穏やかな微笑みを浮かべる男性がいた。
まわりには数人のお連れの方がいるようだ
こちらを見ていたようだった。
隠れなくてはと思った。
その男性は全身を白い布で覆っていた。
誰だろう?
自分は初めて知る人物だが、あちらは以前から自分の事をよく知っているように感じた。
どこからともなく、その疑問の答えが流れ込んできた。
“ア〇ュタール・ク〇ュ〇ール。自己の金銭的利益を追い求めることは無く、自らの行動が世の中に与える影響を思い巡らせ、世の中に広く慈悲と愛を浸透させる人生を送った。・・・”と
尊敬と憧れと「自分の持っていた疑問」への回答を得た気持ちになった。
次の瞬間「生と死」を超越したものの存在を感じ、とても恐ろしい気持ちになった。
♪
聞きなれたメロディー
急に夢の世界から現実に引き戻された。
この音楽は朝の7時だ!
今日は朝から仕事の日、いつもならば10分前には家を出ている。
枕元の目覚まし時計をみると6時を少し過ぎたところで止まっていた。
電池切れか!?
絶対に遅刻はできない。
急いで着替えて、朝食も摂らずに駅へと走った。
奇跡的に仕事に間に合い
一日の仕事が終わり、帰途についた。
今朝の夢が気になる。
アシュタールだったかな?
夢の中の事はいつも目が覚めるとうる覚えだ。
どんな意味だろう?
試しにWEBで検索・・・
アシュタールは人ではなく、11次元に存在する肉体を持たないエネルギー体・・・
本来は名前さえ持たない。
最終地点とその目的は何なのか、核になるものを決めておけば、あとはそれを続ければよい・・・
夢で感じたメッセージに近いな、気持ちがとても穏やかになるのを感じた。
その日が彼の誕生日だった。
誕生日おめでとう。
どこからかメッセージが流れてきた。
〈著作権はあきに帰属します。〉
フィクションとしてお読みください。
今週土曜日は東京カラオケまつり 予選大会③新宿大会です。
只今練習中。
お読み頂きましてありがとうございました。
バイオリン(^^)/