あきです♪



数年前、職場で大きな地震を経験しました。

今まで経験した事が無いくらい大きく揺れて、停電になりました。

幸い施設には大きな被害がなく、ケガ人も出ませんでした。

辺りが暗くなっても電気が復旧する事がなく、

照明のバッテリーも尽きて暗くなってきました。

仕事にならず、帰宅する事になりました。



車で渋滞している道をバイクで走っていると

信号は消え、電車などの交通機関も止まっているため、道路は歩いて帰宅する人たちで一杯でした。一部の地区は街灯も消えて暗闇に包まれていました。

映画のワンシーンを見ているようでした。

帰宅すると家は本当に真っ暗で何も見えませんでした。

懐中電灯を用意していれば良かったと反省しました。

家の中はシーンとしていて誰もいません。

家族は近くの実家に避難していました。

上の子が高熱を出して、近くの診療所で見て頂いてインフルエンザでお薬を頂いていました。

普段から体が弱く、ちょっとした風邪でも入院をする子でした。

こんな時にどうなるのか、とても心配です。

下の子は幼児でミルクしか飲めません。ますます明日からの生活が心配です。

混乱している中、診て頂いた先生にはとてもありがたいなと思いました。

電気が復旧し、真夜中に家族を残し職場に向かいました。

複雑な想いです。

バイクで走っていると。道路にはまだ歩いている人たちがたくさんいました。

無事に帰る事ができるのか?一抹の不安がよぎります。

今やらなくては明日からの仕事に影響します。



翌日から職場のスタッフは休まずに働いていました。
しばらくは計画停電があったり、混乱が続きました。

明日が分からなくても顔には出さずに働いていました。

普段から思っていましたが、あらためてタフだなと思いました。

自分もたいした事は出来ませんが、出来る事をやりました。

もし我々の仕事ができなかったら誰かの命に危険が及ぶのは確かです。

その時、我々だけでなく、関係している方達はそれぞれの場所で本当に粘り強く頑張っていました。

うちの施設で犠牲者が出なかったのはそういった方たちの努力の結果です。

家族も無事でした。

言葉にできませんが、何かを学んだ気がします。



日曜日は透析技術認定士更新の講習会に行ってきました。

若手からベテランの先輩方まで幅広く1200名が一堂に会して最新の情報を勉強してきました。

その中でも、災害を通して経験した事、あの時に何が起きたのか、どのような対策が有効なのかを勉強しながら、当時を思い出してこれを書きました。



より良い医療を提供できますように。



お読み頂きありがとうございました。