月曜日の朝ご飯の後
チャリンコランガンにGO!
まずはいつものチヌポイント
先に出発して先に打ってたしんちゃんと合流
あんまり反応がないので移動
先週しんちゃんがおっきいのを釣ったごろたポイント
思い思いにキャストするも反応がない
ついこの間まで私ってばすごい
すっごく成長して
これからバンバン釣るんやろーななんて夢想してたけど
今はまったく釣れる気がしない
絶対釣れへんわー
と思いながらのキャストでは
釣れるもんも釣れへんわ
だるだるで投げてると
真剣に投げてたしんちゃんにHIT!
キビレちゃん
めちゃくちゃよく引くらしい
楽しそう
でも何かやる気出なーい
そのうち制服姿の女子中学生が二人
烏龍茶のCMの如く爽やかに登場
青春やな~と微笑ましくながめていたら
何かを石の間に落としてしまったらしい
必死になって腕を突っ込むJC二人
釣りになんとなくやる気が出せない私は
何か手伝えることはないかと二人に声をかける
どうやら自転車の鍵を落としたしい
これで釣られへんかな?
竿を差し出すも
全くもって相手にされない
あー見えてるこれちゃう?
腕を突っ込んで一生懸命に探ってる
二人
ただただそばでだだよう私
余りにも二人の反応が悪く釣竿には興味がわかないらしいので
すごすごと釣り場にもどってキャスト
しばらくキャストしてても
魚の反応もないし
ずーっと腕を突っ込んでる二人が気になる
ちらちら見てたらしんちゃんが
タモがバタバタしないように付けてる磁石を貸してくれた
ナイスアイデア
さすが
絶対これで取れるわ
うきうきしながら二人の元へ行き
竿先に磁石を付け貸してあげる
これにはめっちゃ食いついた
石の間にそろ~っと磁石を落す
さっき会話からもう見えてるもんで
後は拾うだけと思ってた鍵
どうやらさっきの
鍵であろうと思ってた物は
違う何かで触っていたらボロボロと崩れてしまったらしい
えっ?
どこに落ちたがわからないものを探すの?
うーん、無謀なことのように思えてきた
が
諦めないJC二人
あっちからそろ~こっちからそろ~っ
あらゆる方向から磁石を落としてみる
するとカチッ何かにHIT!
おお~
カチカチッカシャカシャカシャッ
磁石に引っ付いてる
乾いた音がしてる
うわぁ~
すごいすごいo(^▽^)o
頑張れ頑張れ
あとちょっとやねん
あともう少し腕が長ければ
嘆く少女A
私をちらっと見るけど
無理無理
完全昭和体型の私の腕は平成生まれのあなたたちより短くて太いですよ
少女達のすらっと伸びた手足をみながら想う
カチカチッカシャカシャカシャッ
あっちからとこっちから二つの磁石で
攻めてみる
確かに
磁石に引っ付いてるのは引っ付いてる
話を聞くと鍵にはキーホルダーが付いていて人差し指と親指で丸を作ったくらいの小さいキティーちゃんでプラスチック製
カチカチッカシャカシャッ
うーんこれは
プラスチックが擦れる音でも鍵が擦れる音でもない気がする
たとえるなら潰れたカンカンが擦れる音
右の石の間と左からと磁石に引っ付いてる引っ付いてる範囲デカくない?
プラスチックに磁石は付かない
鍵じゃない気がするよ
喜び勇んでカチカチ言わしてる少女達にこのたぶん?事実!を言うのはどうかな?
でも私もいつまでも付き合ってられない
帰って整骨院に行かねばならない時間がせまってきた
ちょっとリサーチ
家どこなん?ここからどれくらい?
『チャリで15分』
家に代わりの鍵あるん?
『ある』
脱力
大人の私からしたら鍵なくした子がもう一台の自転車で家まで帰り代わりの鍵を持ってきてそれで開けて帰ったらいいのでは?
何時間もかけてどこに落ちたがわからないものを探してる間にもう家でアイスでもほうばっていられたよ
そう思わずにいられない
でもこれが!このめちゃくちゃ無駄な時間が青春なのか?
そうだ!
そうなのかもしれない
でも私は帰らねば
おずおずと切り出す
言いにくいけどたぶんこの音はカンカンか何かやで鍵じゃないんちゃうかな?
私の言葉に二人は顔を見合せ
もう一度音と感覚を確認する
『うん!カンカンやな!』
めちゃあっさりと認めた
それと…もう帰らなあかんねん
中途半端でごめんな
時間を確認しだす二人
『私も英語やわ、帰ろ~!ありがとうございました!』
めちゃあっさり爽やかにお礼を言われる
いやいや。お役に立てんでごめんやで。
と二人に別れを告げ
磁石を返しにしんちゃんも元へ
鍵取られへんかった報告をして
まだ釣りたいというしんちゃんを残し
自転車にまたがる
さあ帰ろうと
漕ぎ出すとJC二人が堤防の上でなにやらしてる
追い越すときに見てみたら
少女Aの運転する自転車がえらいことになっている
鍵をなくした自転車を胸の前に持ち
やたら良い姿勢で荷台にまたがる少女B
鍵をなくした自転車&少女Bを乗せて
よろよろと一生懸命漕ぐ少女A
その二人の姿ははまるで中国雑技団のよう
少女A
何回も足をつき体制を整えて
漕ぐ!漕ぐ!漕ぐ!
いやいや30㎝も進んでへんし
また無謀なことを…
絶対鍵家に取りに行ったほうが早く帰れるで~
でも!でも!
これが青春!
もう何も言うまい!
好きにしな!
「頑張りや~!」
『は~い!ありがとうございました!』
いつか
大人になった時にあの時はあほやったなーと
話すときが来るやろうな~
まぁ一番あほやったんわ
私やったな
ライン切って磁石つけて渡すだけでよかったよな
ロッドの先に磁石付けて渡しても
長すぎて取り回しできないし
結局はロッドは置いてライン持って磁石落としてたもんな
二人の周りをクラゲのようにだだふらふらと漂ってなんの役にも立ってないし
なんやったらずるっとなって擦り傷作って血出してるし
その間にいっぱいキャスト出来たよ
まぁ青春の1頁に参加と言うことで
6月25日12:00~17:00
釣果0
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