工業高等学校。そう。輝かしき今を生きんとするヤング達が束の間のモラトリアムを求めて辿り着く場所である。
といえば聞こえはいいが、はっきり言おう。地獄である。楽園の皮を被っている、という点ではある意味地獄よりもたちが悪いかもしれない。
突然だが、中学校の担任、両親、あるいは親戚、誰からでも良い。こういった台詞を聞いたことはないだろうか。
「勉強したくないなら工業高校がおすすめだよ。」
これといった進学意欲が無い生徒に贈られる救済のフレーズ、もとい呪詛である。
あくまで体感だが、私の母校では2,3割の生徒がこのフレーズがもつ甘美な響きに誘われて、或いは惑わされて工業の門をくぐっていたように感じる。ご察しのとおり、私もその一人である。
自分達よりもより多くの細胞分裂をしているだけに過ぎない人間の言うことを鵜吞みにしてしまうのだから、まったくもっていいカモである。
まぁそれはさておき、一体どういった点がこのフレーズを呪詛たらしめているのか、私の体験談も交えながら話していこうと思う。
つづく(といいな)