遠いところへ片道の旅 ひとつ前の冬、初めて訪ねた、知り合いの仕事場、 近くなのに、訪ねることの無かった彼の仕事場だった、 でも、一度くらい挨拶しなくてはと、訪ねた彼の仕事場、 寒い日だった。 だいぶ長居をして、別れしな、「また来てよ」と言う彼に 「そうね、でも、いつだって、これが最後、かも知れないね」 そんな会話をした彼が先に遠いところへ逝ってしまった。 本当は、自分が先に行くかもしれないという、 そんな暗澹とした予感が自分にはあったのだけれど、 でも、まだボクは、グズグズしながらここに居る。 「また来てよ」といった、彼は記憶の中だけになってしまったのに。 今日も、寒い。。。
気軽な時間 用もないのに、車を出して街へ出かけた帰り道。トンネルの中。流にまかせてアクセルを踏む。何も考えず、ただ流に任せて。押し出されるように気軽な時間。このまま暫く走り続けたい。そう思っても、すぐにトンネルを抜けてしまう。短いけれども、少し緊張する怠惰な時間…悪くないね。こんな時間は一人が良いな。 秋葉@こすもす