2020年夏から秋にかけて、IMRTで原発巣を28回、転移巣1ヶ所を5回、治療した。

後遺症には早期障害と晩期障害があるようだ。

俺の場合は、治療後数ヶ月なので早期障害しかわからない。

 

治療前にいちおう↓の本は読んでいた、さほどの障害はないのだろう。

ところが上記本にもなく、医師の説明もなかったことだが、骨髄が脂肪髄化していることがわかった。

すなわち、造血する大事な器官である骨髄の一部が脂肪になり、その機能を失ってしまった。

 

何故分かったか。

骨転移部は1ヶ所だけだという主治医の診断にもかかわらず、お尻の周りや大腿骨に少しの痛みや違和感を感じる。

骨転移は1ヶ所だけじゃないんじゃないか?

それとも違う原因で痛みがあるのか?

 

後者であれば,癌よりはマシだろう、原因を突き止めたい、2020年11月下旬、専門病院で脊椎ドックを行った。

そうすると、小さな椎間板ヘルニアが複数あるという報告の他に、第5腰椎以下仙骨にかけて脂肪髄化が見られるとあった。これは放射線治療の影響だということだった。

放射線主治医もこれを認め、「骨髄は活動が活発なので影響を受けます。まあ仕方の無い障害です、他の部分が補ってくれるし心配ない」という。

でもね、ホルモン療法だけでも、赤血球等が激減しているのに、さらに落ちるのか、嫌なことだな。

 

背骨は骨髄ほど影響は受けないだろうが、影響がないことはないのではないか。

背骨がもろくなっているかもしれない、もしそうなら大変だ。

バーベルを買い、デッドリフトをやることにした。

体重より1割軽い54kgの軽いものでやり始める。

腰ベルトは買うまでもない、軽いし、居合道の太くて幅広の帯がある。

 

肝心の骨転移が1ヶ所かどうかは、結局分からない。

小さな椎間板ヘルニアでは、痛みはないとのことだった。

 

前立腺がんの主な転移は骨だ。

癌には放射線を当てれば死ぬから、骨転移が増えたらどんどん当てようと思っていたが、それは安易な考えだった。

造血できなくなったら、死ぬしかない。