憧れの女性がいました


とても素敵な方で

あの人によく思われたい
せめて嫌われたくない

頭の中はその人でいっぱいでした



「こうしたら喜んでくれるかしら」
「これはやっちゃダメ」

あの人からの評価を
あれこれシュミレーションしたりして

認めてもらえなければ
私にはなんの価値もないとまで思い詰めて


もっともっと好かれたい
仲良しになりたい

そわそわドキドキラブラブ



ところが、ね


そのうちにだんだん
あの人のことが
怖くなってきちゃったのです


魅力溢れる
とっても素敵な人なのに

私の心の中の彼女が
恐ろしい存在に
変わってしまったのでした


「憧れ」って難しいです

多分私の想いが
あの人の素敵さに
追いつけなかったのだと思います



つづく