「退院こそが試練の始まり」
病院を出る日が決まり
看護師さんやリハビリの先生方に挨拶をして、
着替えや雑貨などを
片付けている時がきっと
一番幸せだったんだと思います
思えば最初の試練は
入院費用の明細を受け取る時でした
「少しお待ちくださいねぇ」
と可愛いお声の看護師さん、
しかーーし
実際に受け取ったのは
それから1時間半後でした
病棟入り口の椅子に娘と座り
(退院したらもう中には入れないらしい)
「ねぇまだなのかなぁ?」
と何度も何度も言いながら待ちました。
「だからぁ
病院ってこういうものなの
少しっていう時間の概念が違うの
黙って待つしかないの」
↑
この先何度もこのやり取りを
私たちはすることになります(笑)
「はぁい、お待たせしました
院内の精算機でご精算下さいね」
ええええ それだけ?
お詫びの言葉とかないの?
と怒ってもしょうがないので
いただいた書類と荷物を抱え一階に進みます
入院費専用の支払い機に
診察券を挿入すると
めっちゃ長ーーーーーい
レセプトが出て来ました
「ああ、これが
この病院で頑張った証なのね」
などと軽く酔いしれたあと
お金を支払いタクシー乗り場へ
さて
退院したのは7月10日
35℃を超えていました
玄関を開けた途端
熱波に巻き込まれる感じ
「えっ?
何これ?!」
それまで初冬の気温に暮らしていたので
大げさでなく倒れそうでした
タクシーに乗っても
冷房があまり効かないのか、
帰宅までの間にすっかり酔いました。
「ただいまぁ」
会いたくて会いたくて
会いたくて会いたくて会いたくて
たまらなかった我が家の三毛猫ちゃん、
最初はベッドの下に隠れてしまい
感動の対面とはなりませんでした
悪かったよね、本当にごめん!
長いこと寂しい思いを
させてしまったね
つづく
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