永眠までの1週間 ③ | うつ病とがん患者の家族としての私

うつ病とがん患者の家族としての私

2008年3月うつ病になりました。父が2010年8月に肺がん(肺扁平上皮癌)であることがわかりました。

いろんな人が面会に来てくれました。

 

それぞれ面会日時は違いましたが、脳梗塞で左半分が不自由となり車椅子がないと移動できない父の姉、遠方に住んでいる父の妹、わざわざ面会に来た時、まったく同じ対応をした父。

心配しなくていいから早く帰れ。もういいから、分かったから早く帰れと言っていました。

自分の姉妹には最後まで強がって見せた父でした。

 

父の同級生が面会に来てくれた時、びっくりしましたが、大きな声ではっきりと「あとは頼んだ」と言いました。

亡くなってから遺品を整理していた時、入院中に書いたと思われる辞世の句を発見したのですが、父は同級生と生まれ育った土地を心から愛していたんだなと思わせる句でした。

「あとは頼んだ」と言った父の心情・・・どれ程に無念だったことだろうか・・・。