本年 書籍26冊目

 

 


ターハル・ベン=ジェルーン 著
岡 真理 訳

 

2011年
チュニジアに暮らす一人の青年が焼身自殺をしました
(史実です)
この行為が一連のアラブ改革の発端となりました

彼はなぜ自らの身体に火を放ったのか
その炎がなぜ中東の各地に燃え広がったのか

著者は文学者として、想像・創造することで
この青年の行動を著した
(小説はフィクションです)

描写は青年の視点から、淡々と述べられるのみ
それが、事件の後に一転して世界が動き出す


日本に居る私が、この青年の絶望を本当の意味で
理解することはできないけれども
未だ続く、世界各国の戦争や虐殺について
考えさせられる本でした

星を何となくつけるのは何だかおこがましいので
今回は無し