蠍座 全仕事
2014年12月30日で名画座である蠍座が閉館した。1996年6月12日からだから18年と6カ月。上映した映画は1550本。安い入場料で、しかも日本一立派な座席シート。落ち着いたシックな雰囲気。田中次郎さんのもぎり券の手渡しと案内のスマートさ。淹れたてのコーヒーの香り。どれも、今はやりの映画館とは一線を画していました。その田中次郎さんが札幌の映画館(蠍座)の全仕事を本にして出版しました。名画を見ようをモットーにして、毎月の上映スケジュールを載せた「蠍座通信」222号(222カ月)の辛口コラムがとても好きで、毎回・・田中次郎さんから送ってもらいました。今では大切な映画の資料でもあり宝ものでもあります。今でも印象に残っている映画があります。蠍座思い出の一本として最後の週に公開された。日本映画の部 「愛の予感」外国映画の部 「ロゼッタ」ドキュメンタリーの部「ヨコハマメリー」未公開映画の傑作「昔々、アナトリアで」北海道初公開 「ウイズネイルと僕」シャレたフランス映画、ジャク・タチの「ぼくの伯父さん」イタリア映画の「もうひとつの世界」北欧映画「シージャック」ファスビンダーと美しきヒロインたち「マリア・ブラウンの結婚」「マルタ」「ローラ」そして、テオ・アンゲロブロスの「霧の中の風景」どれの懐かしい映画ばかりです。この本はamazonでも取り扱いをしています。素晴らしい本です。