好きなことだけして生きていけますか？

好きなことだけして生きていく

果たしてそんなことができるのかしら？

メキシコのリゾート地カンクン（2017.1)

私がダンスインストラクターをしていたとき

私はレッスンクラスの場を主に
公民館、体育館、コミュニティセンターに置いていた

スポーツクラブで
一定のフィーをもらうより
安価な会場費で自分だけのクラスを作ったほうが気が楽だし成功すると思ったからだ

おかげさまで
私のクラスはどんどん増えていった

私の人気、というより
華やかなスポーツクラブと比べて
「安い、通いやすい、気楽、難しいことはしない、服装はジャージでいい」
こんなところがウケたんだろうな

スポーツクラブでのオーディションを受けて何本も受け持つ売れっ子インストラクターになるには道が遠いので
その中の何人かは他のパート、バイトをかけもちしていた

もちろん、会員さんには極秘だ

目の前でカッコよく踊っている人が
他で地味なパートをしている、なんてバレたくないからだ

だから
みんな必死にオーディションを受けて
この仕事だけで自立しようと思ってる
がなかなか本数は増えない

家賃払えないし
講習会や勉強会にも行けないし
新しいフィットネスウェアも買えないし。。

好きなことだけして生きていけたらどんなにいいだろうね、
でもさ、そんなに甘いもんじゃないしね

って声をたくさん聞いた

ん？
そうかな？
私はどんどん仕事くるよ？
好きなダンス教えてお金もらってるよ？
スポーツクラブは少ないけど
他でクラス増やしてるよ？

あの頃は
スポーツクラブやカルチャーセンターで
売れっ子インストラクターになる、というのが花形だった時代だが

本当はみんな何がしたいんだろう？

花形インストラクターになることなのか

ダンスを教えてメンバーさんと楽しい時間をすごしたいのか

いったいどっちなんだろ？

私は不思議だった

パート、バイトでやりたくない仕事をかけもちするくらいなら
公民館でレッスン開けばいいのに、
そう思うのだが
彼女たちの中では
ちっぽけな田舎の公民館でやるのは
論外だったらしい

それに彼女たちがそこでやろうとしても

すでに公共施設はサークルが多すぎて入れなかったのだ

おかげさまで
私はやりたいことだけで生きていけた

「ダンスのインストラクター」
でちゃんと稼げた

まあ、度が過ぎオーバーワークになって
そのステージからは降りたけどね

やりたいことってなに？

という話だ

「ダンスを教えたい」

というのが目的なら
場所は選ばなくてもできるよね

大人も子供もシニアも
学校でも地域の人たちにも
教えてあげれる

それが
スポーツクラブやジムに的を絞ると
グンと世界が狭くなる

植松努さんもこうおっしゃっていた

可能性を広げよう
枠を広げてみよう

たとえば
人の命を救いたいから医者になる！

というのも素晴らしいが

医者にこだわらなくても
救急隊員も
看護師も
医療器具を作る人も
人の命を救うのだ、と

そしたらたくさんの仕事が選べるよね、と