もみじまんじゅうのような手だね!!


私は自分の手が大嫌いだった


指が短くて不恰好で
よく指の先がちょんぎれた指
って言われて


紅葉のような手じゃなくて
紅葉まんじゅうのような手だね!
ってよく笑われた



ヲイヲイ
まんじゅうかよっ!!

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このもみじまんじゅうのような手が
まんじゅうになる前

ちっちゃなもみじの手の時に
ピアノを習っていたんです



ええ

お嬢様でもないのに
ピアノを習ってましたの

おほほ




おもちゃのピアノを教えられたわけでもないのにちゃんとテレビCMやアニメのメロディーを弾いていたそうで


親がこの子はピアノをやらせたら
すごいのかもしれない、と思って

まあまあ親バカで


ちょうどその時
近所の同い年の子の子のおうちがピアノ教室を開いていたので
そこに私をいかせることにした



個人宅がピアノ教室だったが
その家の人が先生ではなく
よそからピアノの先生が教えに来ていた
 
会場として家を貸していた



小学一年生、私はそこの生徒になった



教えられた通り

バイエルとか、あとはなんとか忘れたが
チェルニー?かな、面白くないドリルっぽい曲やらの練習曲を弾いて

先生にここはもっとこう、とか
良く練習してきたわね、とか褒めてもらいにいく



練習曲ってつまらなかったから

一曲ちゃんとしたストーリーのある曲は楽しかったなー


私は親にオルガンを買ってもらっていた



うちはピアノを買える余裕はなく
狭かったし
いつまで続けられるのかわからなかったし、それで充分だった



私は案外上手になった

子供ってちゃんとわかるのだ

誰誰より上手で誰誰よりも下手くそだ
  
あの子よりはマシだか
あの子には負ける

ちゃんとわかってるんだよなー


自分の力がどのくらいかって小学低学年でちゃんとわかってるんだよなー



どんどん曲が進んでいった



そのうち
オルガンでは鍵盤が足りなくなり
親はとうとう私にピアノを買うことになった
 

まさかこんなにピアノ習うのが
続くと思ってなかったと親はそういって私にピアノを買ってくれた



狭い狭い私の家にピカピカのピアノが届いた


うわぁぁぁぁぁ!ピアノだぁぁぁ

☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆




私はとても嬉しくて嬉しくて
大喜びした



オルガンとピアノでは鍵盤を叩く圧が違うし、これでもっと上手になる、と思った


オルガンで練習しててもピアノを持ってる子より上手な私はもっと上手になっていった


えへへ




いつの頃だったか
突然先生が代わった


とても優しかったおばちゃん先生はいなくなり


代わりに若い音大を出たばかりの綺麗なお姉さん先生が担当することになった


やーな、予感がした

やーな予感はちゃんと当たった



先生はすごく厳しかった

私はいつもなぜか叱られていた

前の先生はいつも褒めてくれていたのに・・


きっと私はセンスがあるから
先生は私にだけ厳しいのだわ


同い年の私の友達には
優しいのに
私にだけはすごく厳しかったのは

もしかしたら私があまりにも上手だから
先生、私に嫉妬してる?


歳は違えど女同士のバトルに気づいていた




友達のレッスンを見ながら
次に弾く私が
順番待ちを居間でじっと待っている

その子の母親もそこにいる


子供ながらに

ははーん、先生はその子の親が見ているから優しいのだな、とわかってしまった


親へのアピールか!!



会場を借りている家の子であり
親も一緒にみている手前、その子を叱ることはできないのだ


先生は私より下手くそなその子にだけ、とても優しかった



そのうち



練習曲は
「乙女の祈り」
というオクターブを弾くことを要求される曲になった



その頃から
若い先生は私の手を叩くようになった


オクターブが届かないと
ピシャ!って
私の手を叩き


違う!
親指と小指で同時に弾くのよっ!



って怒られた


でも私の指は短すぎて届かない

それから毎日練習したけど
届かない



曲はどんどん難しくなり
黒鍵も使い
私のこの手指ではもう限界だった



私は上手だったのだ

早い曲や他の曲は誰より上手に弾けたのだ
だがオクターブ曲だけは無理だった



私はいつも叱られていた



『なんで指が届かないの??
他の子はみんな届くのに!』
そう叱られた


そうか、そうなのか
私だけできないのか

みんなはできるのか

私だけ届かないのか。。


そこではじめて
自分の手が他の子と違うのを知った




手を叩かれるのは怖かった

ピアノがだんだん辛くなった


先生がだんだんイラついていていくのがわかる



ある日先生はこう言った




あなたのこの手じゃ上達などしないわねー
ピアニストは無理ね
どうする?
ピアノ続ける?





どうする?
ピアノ続ける?・・


って


え。私ピアノ続けちゃいけないのかな。。




辛かったなー

でも私のお母さんはそのことを知らないからなー

お母さん、私がピアノの先生から嫌われるって知ったら悲しむよね


次の発表会楽しみにしてるよねー


次の発表会の曲
私、先生にいじわるされてすごく弾きにくい曲なんだよー


やだなー


それでも


親がせっかく買ってくれたピアノをやめるわけにはいかなかった

申し訳なくて申し訳なくて申し訳なくて



私は六年生になっていた



その頃には
曲が弾けないのは
指のせいであり、私のせいではないのはわかっていた



曲さえ変えてくれれば私は誰よりも上手に弾けたのだ

でも上にいくためには
それじゃダメだった

どんな曲でも弾けなきゃだめだし

別に将来ピアニストになって活躍するとか
そんなこと思ってないのに

将来のこととかなんにも考えてなかったのに 

いま、ピアノを続けられればよいだけなのに

ピアニストにならないと
ピアノを続けちゃダメなのかな。。



でもそんなことは言えなかったなぁ



手を叩かれるたび
私の心が壊れていった


もう限界だった


お母さん、ごめん、
お母さん、ごめんなさい
。・゜・(ノД`)・゜・。


私、ピアノ辞めたい。。




中学で忙しくなる、というのを
理由に私はピアノ教室をやめた


やっと解放された。。




それからピアノは弾いていない

ピアノを弾くのは大好きだったが
私の指はピアノを弾く指ではなかった


私はこの不恰好な紅葉まんじゅうのような指が嫌いだった


人から
ぴこさん、あれ!手、小さいですねー
って言われるたびに
見ないでよーって笑って隠していた


相手はただ手が小さいですねー!って
事実を言っただけで


ちっちぇーな、みっともねーな!
ギャハハ、と笑ったわけではないのに



まあね

いまではひらきなおり

ぴこさん、手、ちいさいですねー!!
って言われて


でしょー(笑)
ほら、こんなに小さいの!って

自慢するようになったけどね





指輪も似合わない
紅葉まんじゅうのような手


大人なのに小学三年生と同じ大きさの手





昨年
私はあるピアノを弾く人に出会った
(オンプちゃんではない。彼女の指は私の3倍あり、クラシックを極めただけあって長~い!)



この人
大野敦子さん
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彼女の手をふとみたときに
びっくりした



彼女の手と指はなんと
私と同じようにすごく小さいのだった




ええーっ!
あっちゃん、この手でピアノ弾いてきたのー??




そうだよー
小さい時のピアノの先生が
あなたの指は小さくて短いから
早い曲を弾くのにとても便利ね
良かったね!って褒めてくれたの!』

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衝撃!!

((((;゚Д゚)))))))





指が短いのがピアノに便利??
指が短いから良かったね??
指が短いからこそ弾ける曲がある??



あなたは指が短いからピアノは弾けないのよ!無理!!

・・そう先生に叱られてきたのに




びっくりした~

びっくりしたよ~!!

何十年という思い込みが崩れたよ(笑)




そうか

そうだったのか



可能性って
ちょっと見方を変えるだけで
がらりと変わるのだ



完全にマイナスだったものが
一瞬でプラスに変わる


瞬殺!!

だった


でも

私はわかっていたはずなんだ



曲さえ変えてくれれば
誰よりも上手に弾ける

そう思っていたのだった




あっちゃん

彼女はとても楽しそうに
幸せそうにピアノを弾く

彼女に出逢って本当によかった
人間できないことなんてないんだなあ

楽しいのか
幸せなのか

仕事にできないからって諦めることはないのだ



もしも、という事はない

ないけど


もしもあの時
若い先生が無理やり
私に他の子と同じ曲を弾かせるのではなく
私の身体に合った曲を選んでくれたら私は今頃ピアノを続けていたのかもしれない


できないことはそれは確かにある


クラシックのピアニストにはどんなに努力をしてもなれなかっただろう



だが

できることも山ほどあったのだった

小回りのきく曲なら私きっとすごかった



その子にとって
どの方法なら可能性があるのかを
見つけ出していくのが指導者というものなのだろうな



もしも
あのとき・・


『もしも』はない


いまここで起こっていることだけが真実だ
  


だが

もしもあのとき

私がピアノを続けていたら

私はいまここにはいないだろう

いま、私はここでこうしてブログを書いていないだろう

ぴことしてあなたと出会っていなかっただろう




やっぱり宇宙は完璧で
宇宙のやることに間違いはないのだ



この

白魚ではなく
太刀魚のような



もみじのような、ではなく
もみじまんじゅうのような


唐揚げにしたら美味しそうな
この手が
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大好きだ!!(((o(*゚▽゚*)o)))




だから

やっぱり

大丈夫なのだ!!






ピアノ、弾いてみようかな、、、
クラシックじゃなくて
もっと軽いのだったら弾けるかな
でも楽譜読めるかな。。


カノン瞑想
はしない・・よ(笑)




この話をふと思い出したのは
おとといの個人セッションで
生まれた時からピアノとともに歩んできた方にであったから。。
Aちゃん、ありがとう♡
あなたはあなたのやりたい道を堂々と進んでね


ぴこ
らぶ♡


▪️オンプちゃんとぴこの魂のコラボセッション
⚫︎5/17(東京)①14:15②16:45
⚫︎5/21(大阪)③13:45④16:15
申し込みは
3/22
午前9:00受付開始します!
今絶好調のエネルギーの中にいる私たち二人に会いにきてね!
初めての方も
リピートの方もお待ちしています!
いまから告知文作ります(笑)
待っててね!!
※女性限定です!!





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