銀河鉄道、さそりの火 | 同じ月をみてる

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44歳おやじの日記


宮沢賢治と蠍

そしてわたし



パルドラ

小さな虫やなんか殺して食べていた

イタチに食べられそうになり、逃げたものの、井戸に落ちる

溺れはじめたさそりは思う

私は今までいくつの命を奪っただろう

たくさんの人を傷つけてきたにちがいない

生きようとしてきたけど

間違った選択も心とは裏腹な言葉もあった

愛した届かなくて苦悩した
 



なんの役にもたたずに死ぬのか



昔、宮沢りえが朗読していました。



イタチから追われて一生懸命逃げた



どうして、この体をくれてあげられなかったのか、イタチは一日生き延びられたことでしょう。


神様


私の心をごらんください




命を虚しく捨てたくはありません


どうか次は、みんなの幸いのために

命を使いたい

おれの身体を使ってください



蠍は燃えるように照らし始めました


闇の夜を


あなたの行く道を照らしたい


もう迷わないように



その体を二度と使わなくていいように



その火は今でも燃えています






僕はもうあの蠍のように


みんなの幸いのためならば

僕の体なんて

百ぺん焼いてもかまわない









時々銀河鉄道の夜

宮沢賢治を思い出します



あなたは、どこにいますか



最終的には自己犠牲の世界に


辿り着く


それ以上のことは


ないのかもしれません





皆さん体に気をつけて

自分を大切にしてください