NHKクローズアップ現代『急増!子どものネット被害』&ケータイシンポジウム | 高橋暁子のソーシャルメディア教室

NHKクローズアップ現代『急増!子どものネット被害』&ケータイシンポジウム

とうとう、昨日8月28日(火)に、NHKクローズアップ現代で『急増!子どものネット被害』が放送されました。(→参照
プロフ(→参照 )による出会いやメル友は多いのですが、なりすましによる事件が紹介されていました。

やっと世間がケータイやネットの怖さに気づいたようです。
テレビは一般の父兄には影響力が大きいので、これを契機に対応を始めてもらえると嬉しいです。


また、同日群馬大学社会情報学部大学院の下田博次教授による「10代の『ケータイ』事情 ~子どもたちと携帯電話のあかるい未来をめざして~」というシンポジウムが行われました。
こちらは、若者向けのケータイサイトモバゲータウンを運営しているDeNAの南場智子社長も出たところがポイントです。(→参照

『 「携帯電話は子どもにとって“うちでのこづち”。子どもは携帯を通じてお小遣いを手に入れ、食事をおごってもらい、家まで送ってくれる人を見つけ、アダ ルトグッズを買っている」——子どものネット利用を研究している群馬大学社会情報学部大学院の下田博次教授は、携帯サイトが子どもの健全育成の脅威になっ ている、と警告を鳴らす。(以上引用)』

ケータイがなかった時代は、情報も手に入らなかったし、お金のなさや足のなさが枷となっていました。
しかし、いまやその全てがケータイがあれば手に入ってしまうのが問題なのです。
判断能力も経験もない子供がその全てを手に入れられる状態になったら、トラブルにならない方がおかしい。

考えれば分かることなのですが、与える側の大人がケータイの怖さを少しも知らないのが問題なのです。
大人はケータイを使いこなしていないし、そんなことに使えること自体を知らないからです。
まずは大人がケータイを熟知すべきだとわたしは思っています。


こちらには、モバゲー流ケータイサイト悪用の防ぎ方が詳しいです。(→参照
具体的に、

『24時間365日体制で監視を行っている。「独自の手法で違反の書き込みが自動的にスクリーニングされる仕組みを作っており、この仕組みの裏をかかれないよう、常に見直して変えている」(南場氏)。静止画や動画の投稿については、すべて目視で確認しているという。(以上引用)』

などの方法で防いでいるようです。
これこそmixiなどの他のサイトでもやっていることと同じでしょう。

ただしケータイは、端末IDによる個別認証があるので、違反をして強制退会された場合はケータイを新しくしないと再入会できません。
これは安全策として非常にプラスですね。


今やっと子供のネット被害が注目を集めてきたところですが、まだまだ一般の両親までは浸透しきれていないようです。
もっともっと保護者に知ってもらい、対策をしてもらえたらと思っています。



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