GREEがモバゲータウン化した! | 高橋暁子のソーシャルメディア教室

GREEがモバゲータウン化した!

GREEがリニューアルしました。
一言で言うと、モバゲータウン化です!(→参照


『グリーは7月10日、PC・携帯電話両対応のSNS「GREE」とau携帯向け「EZ GREE」で、携帯電話向けプロフィール画面をリニューアルした。従来は、ユーザーが自由に設定したプロフィール画像と自己紹介のテキストを表示していた が、新たにユーザーのアバターを設定し、アバターが住む仮想の部屋「ルーム」を設置。ルームでオリジナルのペット「Clinoppe」(クリノッペ)も飼 えるようにした。

アバターやルームは新たに設定する必要があり、設定するまでは従来のプロフィールが表示される。ただし、プロフィール画像を設定していないユーザーは、17日以降は自動的にアバタープロフィールに切り替わる。(以上引用)』


つまり、アバターの導入がメインの変更点です。
デザインなども、モバゲータウンにそっくりです。


『アバターは、髪型や服装などをカスタマイズでき、着飾るためのアイテムを仮想通貨「ゴールド」を使ってショップで購入することもできる。ルームデザインも30種類から選べ、今後、ルームを飾る家具なども購入できるようにする予定だ。

Clinoppeはアバターと同じ部屋に住むペットという設定で、名前を決めたり服装を選んだりできるほか、「つっつく」というコマンドを選ぶと さまざまなリアクションをしてくれる。今後は、えさをあげたりお風呂に入れたり踊りを覚えさせる、といった育成要素も追加していく計画だ。(以上引用)』



仮想通貨でアバターをカスタマイズできるというのは、まんまモバゲータウン!
ペットは、育てゲーやブログペットなどの人気にあやかろうということでしょうか。


『ケータイSNSのユーザーはさらに“進化”しているという。コミュニティーの掲示板に「学校」を作り、生徒・教師の役割分担をして書き込んだり、仲のい い友人同士でGREE内限定の家族関係“グリ家族”を築いたり——リアルともバーチャルとも付かない、新しい人間関係を築き始めた。「ユーザーがネットに 慣れてくるにつれ、より高度な社会性を求め始めた。ここまでがリアルでここからがバーチャル、という境界自体がなくなってきた」(以上引用)』


仮想の「グリ家族」を作るとは、いつの間にか、EZGREEはユーザーベースでもモバゲータウン化していたんですね。
たぶん、モバゲータウンも使っているユーザーが、グリーでも同じような使い方をした結果だと思います。

田中社長は、このリニューアルによって、グリーの仮想世界化を狙っているらしいです。
しかし、セカンドライフとかモバゲータウン、PS3のHomeやWiiのMiiなどの仮想世界系が人気が出たからといって、老舗のグリーがこれを追ったのは正直マイナスだと個人的には感じています。

そもそもかつてのグリーの人気は実名性やビジネスユースでした。
これでは、EZGREEで入ってきた若者・仮想世界好きな層に迎合しています。
実名性やビジネスユースのSNSというのが特徴だったのに、特徴がなくなって、グリーを使う意味がなくなってしまいました。
モバゲータウンを使うのでいいと思います。


『アバターを使ったサービスは韓国で流行し、2000年ごろから日本にも入ってきた。若年層向けのコミュニティーサイトなどでは一般的になったが、20代以上が参加するコミュニティーではあまり積極的には受け入れられていない。(以上引用)』


グリーのユーザーの年齢層が変わってきたとでもいうのでしょうか。
少なくとも、大人はグリーからますます離れていきそうです。





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