59番目のプロポーズドラマ化に見るテレビ局の失敗 | 高橋暁子のソーシャルメディア教室

59番目のプロポーズドラマ化に見るテレビ局の失敗

教室心理学の前に、こちらの続きを書きます。

放送当日のコミュニティ内の書き込み数、約700。
その大半がブーイングの嵐でした。
そして、その後にとったドラマに関するアンケートは、実に6割以上が「非常に悪かった」を選んだという事実。
(因みに、「見ていない」人たちを覗くと、「非常に悪かった」「悪かった」が8割になります)
原作者に、「テーマが真逆に書かれている!」とまでいわせしめたものすごさ。

原作者のアルテイシアさんは、「59番」は「美女と野獣」ではなくて、「シュレック」なのだと言っています。
野獣(オタク)が王子になる話ではなくて、姫が怪物という自然な姿(オタク)に戻るという話だったのです。

……でいながら、テレビ局の掲示板における書き込みは大半が好意的なものでした。
選んで載せているのは当然として、その割合が本来はどうだったのかが気になります。
原作を抜きにして、ドラマとして見ても子供だましの内容だった、と思うのですが。

そして、売れているものを追う(「電車男」をまねる)のではなくて、せっかく新しいものがあるのだから、それで視聴率をとる努力をしてもよかったのに、と思うのです。

テレビ局の失敗とは、ネットの口コミは後々まで残る、ということです。
その場限りで得られる視聴率と口コミで後々までマイナス情報が残るのと、本当はどちらがいいのでしょうか。
一度書かれたものは、キャッシュとして残ってしまいます。
SNS内でも、この後も情報が蓄積されていきます。


最後に、少しだけ誉めておきます。
アルテイシアさんご本人に会っている者とすると、藤原紀香のキャスティングは悪くなかったと思います。

ご本人は、某社出身&大阪在住らしく、賢くてトークにキレがあります。
華やかでセクシーな服装が似合う方でした。
また、ものすごく気遣いをされる方で、同性に好かれるだろうなという印象を受けました。

その、アルテイシアさんから受けた印象を女優に置き換えたら、藤原紀香はありだと思ったのです。
ただ、間違ってもあんなドラマの中みたいなバカな友達は持っていないですね。