【教室心理学】その2:過去を覚えていること | 高橋暁子のソーシャルメディア教室

【教室心理学】その2:過去を覚えていること

名前を覚えるのは基本中の基本という話を前回はしました。
人間関係を作る上で、ここを抑えないでは話は進みません。

クラスで子供たちと付き合っている時に、教員がすると喜ぶ行為があります。
彼らが以前にしたことを覚えていることです。
それは、関係性においての歴史となります。

「前、○○という話をしてくれたよね」
「○○を集めているんでしょう?」
「前、○○が△回できたって言ってたよね」
など、彼らに関することならなんでもいいのです。

そして、それをアピールすることで、彼らは、
「先生はいつも僕たちを見てくれている」
という感覚を抱きます。

ずっと、いつも見守られている。
その安心感は、関係性を点から線へと変えます。
線を面に変える方法は、この後に続く方法を実行すれば問題なくできます。

この過去を覚えているということは、たとえば恋愛や、SNSでも有効です。

恋人との思い出を口に出して繰り返すことで、二人の思い出は追体験され、それをどれだけ大切に思っているかということを相手に伝えることができます。
恋人に関する情報を口に出すことで、よく知ってくれているという安心感を与えることができます。

SNSにおいては、過去にどこで会ったか、どんな日記を書いていたか、どういうものを好きかなどの相手について知っている情報を口に出して伝えることがそれに当たります。
これが、関係性をただのリンクという点から、実際の人間関係へと広げていくきっかけとなるでしょう。

教室心理学はまだまだ続きます。