ネット向き人間か直接会う向き人間か | 高橋暁子のソーシャルメディア教室

ネット向き人間か直接会う向き人間か

たとえばSNSには、オンラインとオフラインの両方から参加することができます。
コミュニケーションとは、当然実際に会うこと(オフライン)が基本のものですが、オンラインにはそれを補完する力があるのです。
オンライン重視派かオフライン重視派か、自分がどちらに向いているのかによって行動は変えるといいでしょう。

忙しい人はオンラインを上手に使うと、交友関係が増えます。
しかし、オンラインだけではなく、時々は会う(オフラインを混ぜる)ようにすると関係が深まり、更によいでしょう。
たった一度会っただけの人でも、オンラインでの関係が続くと親しい気持ちになれるので、関係の進展にかかる時間をショートカットできます。

逆に、会ったことがなかったり、会ったことが一度でしかも印象が薄い場合、オンラインでのみ交流が深かったけれどその交流が減った場合は、関係が途絶える可能性が会っている場合に比べてかなり高くなります。

また、一度でも会っているかどうかは、オンライン上の関係の善し悪しにも関わってきます。
会ったことのない人には意見的なメールをすることはできても、会った人には情や遠慮が働いて、あまり悪く言えなくなるものだからです。
会った時に何らかのプラス情報を得ている場合、オンラインでもオフラインで得た情報が加味されて感じられるため、結果的にオンライン上でも好意的に見ているのです。

一方、自分はどちらで売った方が高い評価を得ることができるかによっても、その行動は変わってくるでしょう。
コミュニケーション下手を自認している人は、どちらかを頑張ることで自分の株をつり上げることができます。
会って話すことが苦手でも、オンラインの中でよい評価を得ることはできるし、文章が下手でも会った時にしっかりコミュニケーションできれば、それで十分なのです。

逆に、出会う人がどちらかだけが得意で片方が苦手な人である可能性を念頭においておくことが大事でしょう。
ネット恋愛をする場合は、実際に会ってある程度人柄を深く知ってからの方がいいです。
頭でっかちの、オフラインでのコミュニケーションができないタイプの人たちは確実に混じっていて、非常に見分けがつきにくいからです。