10月に入り、随分と凌ぎ易くなりました。

比叡山から涼風が吹いているとはいえ、日中、外歩きするには、日射しが強すぎます。

なので、キャンプ用のミニテーブルを庭に出し、木陰で、珈琲を飲みつつ読書を楽しんでいます。

・・・時々、びわ湖畔で休むのと同じ~☺

 

何を読んでいるかと言えば、今は・・・

1)「地図から消えた村

2)「日東壮遊歌

前者は、エネルギー革命(製炭業衰退)やダム建設計画(のちに建設中止)で立ち退きになった湖北、余呉の奥、高時川の上流域「奥丹生谷」にあった七つの村について書かれた本(写真集)です。

 

戦国時代、柴田勝家が北ノ庄城と安土城を結ぶ短絡路を開くまでは、畿内と北陸を結ぶ北国道が高時川沿いを通っていたとのこと。

 

先年、訪ねた際は通行止め(進入禁止)で谷に入ることが出来ず、近くの洞寿院(曹洞宗の禅寺)を参詣しました。 

 

比叡山・横川の山麓に住まいしていることや「道元禅師得度の地」参詣などをお伝えすると、若い(?)僧侶の方から、お寺の歴史や生活(交流)などについて丁寧に教えていただきました。

 

「丹生谷」は、「野神さん」、「山神さん」、「朱」や「天領」など歴史的な話題がいろいろとあるようなので、再訪したい処です。

 

後者は、ハングルで綴る朝鮮通信使の記録ということですが・・・大丈夫、日本語に完訳された本です。

 

江戸時代、12回にわたって日本を訪れた通信使(※ 第二次は京都まで、第十二次は対馬まで。第四・五・六次は日光まで)。

第十一次使節の書記として随行した金仁謙による1763年8月から1764年8月まで、公州と江戸の間を往復した時の紀行文です。 18世紀の使臣の対日観や日本の沿道の様相などが活写(創作でない実写?)されており、なかなか面白いです。

 

18世紀を生きた一人の知識人が、家族、国家などをどう見ていたのか、秀吉の朝鮮侵略や日本に対する思いはどのようであったのか等々・・・。 

 

兵庫(神戸市)に上陸してからは殆どが陸行なので、とくに「朝鮮人街道」沿いに住まわれている方に、ご一読をお薦めします。