昔(50年以上前)、JBL Olympus は憧れのスピーカでした。
Jazz喫茶で使われていて、「良い音が出るなぁ・・・」と溜息が出ていました。
将来、お金に余裕が出来たら買おう!と本気で考えていました。
ですが、金銭的にも住環境的にも、どうも無理なようです。
そこで・・・
人生最後(?)の本格的スピーカーシステム作成にmini版を作る事にしました。
使用ユニットは、やはり Old JBL でお気に入りの2115と2402の組合せです。
(3月に、偶々2402の良い状態のものを入手したのがきっかけです。
ダイヤフラムは純正正常品、f0も適切で、聴感上も手元の075同等でした。)
箱は、良好な材質のJBL J316 PROのものを使います。(19mm厚の硬質材)
(非常に硬い高密度チップボードで、小型ですが3/4インチの板厚です。)
バフル面を大きく穴開けし、その前に別途バフル板を取り付けます。
天面の飾り板には、手元に有ったブビンガの10mm厚のものを使います。
前面の組格子には山水SP-XⅠのものを使い、Olympus気分を味わいます。
Olympus S7R(2way) 幅1,020×高さ670×奥行510mm 重量74kg
Olympus mini 幅385(38%)X高さ275(41%)X奥行305(60%)mm 13.2kg(18%)
((xx%)は、本物に対する比率で、前面は概ね4割の寸法比で非常に小型)
出来上がった mini 版は、大きさの割に非常に重いものとなりました。
【Olympusの[本物]と[mini ]の大きさ比較】
【Olympusの[本物]と[mini ]のユニット構成比較】
【Olympus mini の使用ユニット JBL 2115+2402】
2115のエッジはゴム・コーティングの長寿命ウレタン品を取付けています。
2402のフランジが白く見えるのは、厚紙の手作りガスケットです。
帯域分割回路は、LCの1次で、3kHzクロスのものを作りました。
1次のフィルタなので、高低の合成特性では、位相回転無・群遅延ゼロです。
OFC線の空芯コイルと非常に良質なフィルム・コンデンサで構成しています。
唯一の懸念は遮断特性が緩やかなのでその影響がどの程度有るか?です。
【Olympus mini の帯域分割回路のシミュレーション】
我ながら非常に良いものが出来たと思います。
人生最後のスピーカ・システム作成として満点に近い出来映えです。
大好きな音楽を聴きながら書いていますが、素晴らしい!
オスカー・ピーターソンの「We Get Requests」
カーペンターズの名曲達
辻彩奈さんの「シベリウス・ヴァイオリン協奏曲」
見た目が大変良く、又、何を聴いても素晴らしい!
明るく、晴れやか、輝くような音色で、定位良く、細かい音OK、余韻も長い。
(箱が小さく低域が低下してますが、アンプのバス・ブーストで補います。)
作ってよかったなぁ と心底思います。 バンザイ!
次回以降、途中経過等を公開したいと思います。