男子バスケ、パリ五倫決定おめでとう! 中継見ながら痺れました。

 

さて本題です。

No.71で密閉を選びましたが、残念ながら低域の低下が気になります。

これさえ何とかなれば最高です。

 

【密閉型の等価回路と出力特性(50Hzで12dB低下)】

 

もしも、市販のアンプで補正しようとすると、どうなるでしょうか?

通常のトーン・コントロールでブーストすると以下のようになります。

(50Hzで総合特性0dBに補正すると、それ以上の周波数で過剰補正)

低域がボンつき、声が胴間声となって、結構不快な音になります。

 

【トーン・コントロールBASSmax込の特性(200Hzで+7dBの過剰補正)】

 

そこで、No.53のYamaha NS-C1000と同じ方法を採用します。

(「14 改造プリアンプの紹介」のバス・ブーストで対応します。)

 

【バスブースト込の特性(50Hzまで、ほぼ平坦に補正)】

 

いずれの場合でも群遅延は小さく、問題ありません。

聴感上では、よく締まった、良質の良く伸びた低域です。

 

アンプの利得について触れておきます。(プリ+パワーの総合利得)

音量調整の位置(時計の時刻で) 12時(-8dB) 2時(0.2dB) 3時(5.3dB)

 

プリに2Vrms入力(DAコンバータに0dB入力時の出力電圧)時の出力電力

通常の音量⇒12時(0.398倍)⇒SP出力0.796Vrms:8Ωに79mW

大音量⇒2時(1.02倍)⇒SP出力2.04Vrms:8Ωに0.52W

 

聴取距離は約1.8mで、超高能率(97dB)なので僅かな電力で済みます。

ここで例えば能率82dBのものを使った場合、大音量時に16W必要です。

 

安価なチューニングについて、その5で説明したいと思います。