今日は、2021年12月24日のクリスマス・イブ
5人の孫の中で、ただ一人の孫娘が我家で妻と私と過ごしてくれて嬉しい1日でした。
それは、さておき、ウーファの山水W-30について、その素性に触れておきます。
入手して、まずはそのままフルレンジとして微小音量で聴いてみました。
なかなか良い音で、余韻も永く響きますが、何やら付帯音を感じます。
フレームを叩くとカンカン鳴くので、ブチルゴムを貼る事にしました。
(この段階でNGと感じるものもこれまで結構ありました。)
磁気回路背面の印刷は、【Sansui WOOFER W-30 8Ω 5W JAPAN】でした。
(許容入力表示は、昔のユニットらしく控え目ですが、SP-30としては20Wです。)
ボイスコイルの直流抵抗値は7.2Ω、重量は1.05kgでした。
マグネットは嬉しいアルニコで、16cm型として大型で、直径40mm、高さ25mmです。
試しに20Hzを入力し、パワーを上げても、振幅5mmでも全く異音は発生しません。
エッジ自体は布製で、塗布されたダンプ剤は残念ながら少し硬化が見られました。
f0とQ0を測ってみました。
1.そのままの状態:foは約90Hz、Q0は約0.53とf0が少し高く、エッジ軟化剤を塗布
2.軟化剤1回目塗布後:foは約75Hz、Q0は約0.51とfoが低下⇒もう少し
3.軟化剤2回目塗布後:foは約70Hz、Q0は約0.5とfoが低下したのでOK
出力音圧レベルが91dB/Wと16cmとしては高能率で、軽量振動板なのも好印象
JBL J216Aの箱に入れた状態で、ポートを塞ぎ密閉箱としてf0とQ0を測ってみました。
f0が98Hz、Q0は0.74で、Qが上がり過ぎず、適度な値で、容積は適正と考えます。
バスレフとしての動作では、ポートの共振周波数が65Hz辺りで高過ぎます。
(これ以下は急激に低下し、低域の伸び感は得られず、共振音も気になります。)
ポートのサイズは、直径が47mm、長さが80mmでした。
ポートの共振周波数を下げる為に、断面積を縮小し、長さを増す事にしました。
厚さ1cmの粗毛フェルトを12cm角に切り、ポート内壁に沿う様に挿入しました。
結果、ポートの共振周波数が50Hz辺りに低下し、小さな箱なので、良しとしました。
少し低域ブーストを行えば40Hz辺りまで再生出来、4弦のコントラバスが鳴ります。
【ポートの断面積を縮小した様子(前面全体)】
【ポートの断面積を縮小した様子(ポート附近拡大)】
他のスピーカとの比較も含め、音色・音質については、次回触れたいと思います。