昔(40年位前)、JBLのランサー101を持っていました。 

入手後、数年で手放したのですが、見た目は今でも一番好きです。 

 

ウーファは35cm径のLE14A、ツィータはLE175DLH、帯域分割はLX10でした。 

LX10の内容に興味が湧き、カシメで留められている裏蓋を外した事があります。 

何と、低域は直通でした!(コイルを直列に入れるとLE14Aが鈍くなるのが判ります。) 

高域はLCの2次で、コイルは鉄芯積層コア、コンデンサは紙箱入りでした。 

紙箱の中にはコンデンサの素子と白砂のようなもの(石英?)が入っていました。 

コンデンサの振動を制動する為と思いますが、凄いなぁと思ったものです。 

 

最近、突然、見た目の良く似た小型のスピーカを作ろうと思い立ちました。 

 

手持ちのスピーカ・ユニットから適したものを選びました。 

ウーファには、昔の山水SP−30のウーファを使います。 

16cmのフルレンジ型で、軽いコーン紙に強力なアルニコ磁石が魅力です。 

(イメージ的にはJBLのD208(或いは2110)と似た思想の小型版?) 

ツィータには、JBLの2405を使います。(実用上4kHz以上で使えます。) 

 

次に、箱をどうするかですが、一から作るのは良い材料の入手に不安があります。 

縦横比を考慮し、更には一番大切な使用材の上質さからJBL製品から選びます。 

選んだのはヤフオクで出品数の多いJ216A/J216PROから「箱のみ」を入手しました。 

(非常に硬い高密度チップボードで、小型ですが3/4インチ(約19mm)の板厚です。) 

 

前面の木製の組格子が実は難題で、本物を縮小したような物は無いのです。 

そこで、使ったのは、円形模様は大きいのですが山水SP-X1用にしました。 

 

もっと難題なのは、天板に使われている大理石です。 

こちらはスッパリ諦めて百均で売っている大理石模様のシートを使いました。 

 

帯域分割回路は、LCの2次で、4.2kHzクロスのものを作りました。 

空芯コイルとフィルム・コンデンサで構成しています。 

 

案外良いものが出来たので紹介します。 

内容については、次回触れていきたいと思います。 

 

【ランサー101の[本物]と、[mini  擬き]の大きさ比較】

 

【ランサー101の[本物]と、[mini  擬き]の天板見た目比較】