【No.23のFoster 10F3 の活用 その6】の状態で使っていました。
しかし、どうも箱から輻射される音が濁りを伴い、気になって仕方がありません。
そこで、再び箱を替えて、箱からの輻射を徹底的に減らそうと思います。
使ったのは、KenwoodのS-01Sというサラウンド用のスピーカです。
(前面の金属製ネットは盛大に鳴るので、これは最初に毟り取ります。)
幅125mm、高さ125mm、奥行105mmと「非常に小型」です。
使用材料は、天面・底面・両側面はアルミ押し出し材で成形された3mm厚です。
バフルと裏板は1mm厚の鉄板となっています。
当然、このままでは振動板からの音で加振された盛大な金属音が輻射されます。
そこで、全体に0.5mm厚の鉛シートを貼り付けて制振します。
(アルミの比重は2.68、鉛は11.43なので、鉛の0.5mm厚はアルミの2.13mmに相当
又、鉛は柔らかく、内部損失が多く、鳴き難いので、アルミの鳴きを押えます。)
更に、その上から2mm厚のフェルトを貼って余計な音を吸収させます。
10F3の取付けで「加工が必要なのか?」が気になりますが、問題ありません。
驚く事に、S-01Sのユニットと10F3の取付穴の位置が全く同じなのです!!
10F3を取付け、吸音材を入れてケーブルを繋ぎ、裏板を取り付けました。
見た目を良くする為、山水SP-XⅠの組格子を加工して前面グリルを着けました。
鳴らしていて気になったのは、10F3の高域があまり減衰していない点です。
元々ハイ上がりのユニットなので、何かで補正したいところです。
そこで、前面グリルの内側に厚さ10mmのフェルト(吸音材用)を入れました。
これで丁度良い加減の高域減衰が得られたと思います。
周辺機器は、No.26のプリ、No.30のチャンデバ、No.28のパワーアンプが2台
今回の箱では低域が早くからダーッと落ちるのでNo.8と同じウーファを使います。
今回のスピーカを含めた全体の配置です。
音の変化については期待通りで、余計な付帯音・濁り等が大きく減少しました。
10F3は【No.23のFoster 10F3 の活用 その6】で使用したものを付け替えています。
同じ音の筈ですが、聴いた感じでは音量が下がったように感じます。
多分、「余計な付帯音・濁り等が大きく減少」した為にそう感じるのだろうと思います。
これで、更に気に入った音になり、見た目も好みのものになりました。