チャンデバを作ろうと思っていたのですが、必要なパワーアンプを先に作ります。
No.17,19の「大変音の良い低歪A級BTLパワーアンプ」ベースの3台作成紹介です。
【改造前のTechnics SE-C01が3台(見た目ボロボロ。)】
3台共に12月にヤフオクで入手したのですが、ひょっとして大掃除のゴミ?
(全て動作せずのジャンクでした。いずれもやはり電源ユニットが壊れてました。)
【3台分の作成した基板】
No.19の内容とほぼ同じですが、更に消費電力を低減し、1kHzの歪低減も図ります。
(その代わり、A級範囲は減って1Wまでになりますが、殆ど影響はありません。)
【回路図】
No.19との違いは、オペアンプ周辺のCRの少し変更と、ヘッドホン出力廃止です。
(容量性負荷に対する耐性を少しだけ削って歪の減少を図りました。)
パワー・ユニットは、出力FETのソース抵抗を戻しました。(最大出力は4.5W)
アイドル電流を更に下げ、消費電力を元の32W⇒25W⇒15Wに下げました。
更なる音質向上の為、基板出力からスピーカ端子に直結しました。
又、負帰還はスピーカ端子の半田付け部分からとし、配線の影響を無くしました。
元のスピーカ端子は、接触が不安定で歪の発生源だったので、交換しました。
2次切りですが電源スイッチを付けました。(OFF時の消費電力は0.12Wと微小)
スピーカの微小領域のリニアリティー改善の為のDC付加調整を付けました。
メーター駆動回路は新規に作りました。(対数圧縮型で0~-70dBを表示)
(No.17,19で使用の回路は中国製基板ユニットでしたが・・・ボロでした。)
3台の使用メーター・ユニットは別々のバラバラですが、回路は共通です。
【改造完了した3台と前作の前面(電源OFF)と背面の姿 (一番上が前作)】
【改造完了した3台と前作の前面の姿(電源ON) (一番上が前作)】
2台はメーターの目盛がVU対応なのですが、当然全く合致しません。
【性能】(変わったところ)
■結局、無歪最大出力は4.5W x2 となりました。
(高調波歪率は、0.01%以下から0.005%以下に半減:1kHz)
■1kHzで5V出力時のSP端子における出力抵抗は0.8mΩ(ダンピングファクター10000)
*SP端子の接続部から負帰還を掛けているので極めて大きな値になります。
■スピーカの微小音直線性改善の為のDC付加調整範囲は0~190mVです。
■消費電力は15W(無信号時) 24W(5W x2出力時)
No.17,19から更に雑味が減って透明感及び空間の拡がり感が増したように感じます。
(スピーカー・ケーブルの接続点までの余計な接点・配線材の影響が無くなった為)
3台の間に差異は無いように思い、バラツキを心配する必要は無いようです。
メーターは非常に小さな出力でも反応するので、振れるのを見るのも楽しいです。