リチャード-ロイド-パリー  ザ-タイムズ紙アジア編集長-東京支局長

    浜野大道 訳    早川書房

 

東日本大震災の津波で亡くなった大川小学校の子どもたちの遺族の姿を描いている。

保護者は亡くなったこどもたちの最後の様子を知りたい。一方、生き残った教師と校長、教育委員会は真実を語ることをしない。

保護者はそれぞれに怒りを抱いている。

わからないことで不安になり、怒りの中にある。

一方で、幽霊を見たという話。霊に取り憑かれた話。地震の前に、たくさんの人が死ぬ夢を見た少女の話と不思議な話が描かれている。

 

大切な命をうしなう、自分自身が生きることができないほどの経験。霊でもいいから会いたいという心情。

簡単な言葉でまとめるのが申し訳ない。頭をかきむしりたいほどの悲しみと不安と怒り。

 

よその国の視点を持つ筆者だからこそ、地震を経験しなかったわたしにもわかることが多かった。

 

読んでいて申し訳無いきもちになった。わたしは地獄を経験しなかった。共感などということなどで来ないほど、ひどいことが身に降りかかり生きている人がいたのだ。

忘れていけないし、誠実に生きたいと思った。