ホトトギスは、夏の深夜に「トッテカケタカ」と鳴きます。
子供の頃は、祖父母たちに習って、「ホトトギス」という名前ではなく、
「『トッテカケタカ』が鳴いている!」とか言っていたものですが、今では知らない人も多くなっています。
ホトトギスとモズは、実際には、お互いに関係ないようですが、
昆虫や小魚やカエルを木の枝に刺して保存するモズの習性と、
「トッテカケタカ」と鳴くホトトギスを、昔の人は関係づけて話題にしたようです。
更に、ホトトギスは、モズを見ると襲うこともあるようで、「餌を捕って木に掛けろ」
と催促しているのだと面白おかしく解釈しているのです。
人の往来も多くなって、他所から来た人が見られるようになった今、当地でも、
「ホトトギス」を「トッテカケタカ」と呼ぶ人も、その名を知っている人も少なくなっています。
ホトトギスは小鳥なのにフクロウのように、静かな真夜中に、趣のある鳴き声で「トッテカケタカ」と鳴くので、
辺り一帯に響き渡り、季節を感じさせてくれます。
以下は、以前から書いている「ファンタジー小説」の続きです。
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